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#03『兄弟』
先生「お前だったのか…しかし名前は、啓太のはず…」
クリア「ああ、たしかに啓太は俺の名だ……昔のな」
と言うとクリアは、左腕の袖を捲った。
先生達は、クリアの左腕に釘付けになった。
その腕は、縫い跡だらけだった。
先生「お、お前…何があったんだ!?」
クリア「兄貴が知る必要はない…」
そして、クリアは上に着ていたローブを脱いだ。
クリア「あんたらには、ここで死んでもらう…」
クリアの体にはダイナマイトが数えきれないほど巻かれていた。
クリア「じゃあな…」
先生「ま、待て!!」
その言葉は虚しく、クリアはライターでダイナマイトの導火線に火をつけた。
ドォォオオン!!!!
職員室が吹っ飛んだ。