頭上 足元 背後 注意!
壁と喧嘩しても勝てません。
車と喧嘩をしても勝てません。
自分より重くて固いものと喧嘩をしても
自分が痛いだけで勝てないんです。
分かってはいるんですけど、
娘は今日もハウスの中で悶絶しています。
「ん〜〜〜〜…………っ!」
痛みが引くのを待っています。
動けません。
めちゃくちゃ痛いです。
意味がわからないくらい
痛いです。
ハウスを支えている鉄の梁に
頭をぶつけて「痛い!」
と叫んだことは10回以上あります。
南側だけ低いんです。
当たらないのは背の低い母だけ。
父と娘は、
一回は避けられるんですけど
その後の作業で必ずぶつけます。
作業に集中しているので
頭上が疎かになるのです。
頭を強打する度に
背が縮んだな。
記憶が何個か無くなったかもしれない。
そんなことを考えながら頭をさすります。
ハウスを支える鉄の柱に
肘をぶつけた事もあります。
狭い箇所でのつる下ろしの作業中に
何気なく手を下ろしたら
肘を思い切りぶつけました。
ぶつけた肘から電気が走り、
言葉は発さず顔だけ顰めましたね。
地味に痛いやつです。
でも今回のは
肘をぶつけた時より
頭をぶつけた時より数倍痛いです。
数倍どころじゃないですね。
数十倍?
言葉では説明できないくらい
痛いです。
今回私が喧嘩をした相手は
足元に突き刺してある
鉄の棒です。
長さはどうでもいいようです。
きゅうりを消毒する時に使う
ながーーーーいホースが
コーナーを曲がる時にうまく曲がれるように
あちこちに打ち込んであるんです。
その棒に
太ももの前側をぶつけました。
足元を見ずに方向転換して
進もうとしたら
鉄の棒があったんでしょうね。
鉄の棒は動かないので
私が当たりに行った感じです。
痛い。
本当に痛い。
しばらくうずくまっていますが
全然痛い。
涙を薄っすら浮かべ
動けないでいると
母がたまたま通りかかり一言。
「ぶつけたー?」
無言で頷く娘。
「コレでしょー?コレ痛いのよー。アザになるよ!もうお終いにしよう!足をぶつけたから、今日の仕事はお終い!」
何かにつけて
仕事を終わりへ導こうとする母。
ぶつけたのは娘です。
母は元気でしょうがよ。
「……ふぅ…」
やっと痛みが引いたので
仕事しました。
そして帰って足を確認してみると
「ぅ〜わぁ〜……」
もの凄く大きなアザが
くっきりと出来上がっていました。
色も、大きさも、腫れ具合も
初体験すぎて
アザをツンツンと押す趣味のある娘でも
ドン引きの仕上がりでした。
完治には1ヶ月以上かかりました。
あの抉り取られるような衝撃は
二度と味わいたくないです!
本当に痛かった。
やっぱり
自分より固いものとは
喧嘩をしてはいけません。




