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デジャヴ日記

作者: しる

デジャヴ:初めて経験することなのに、以前にも同じような経験をしたことがあるように感じる現象

うんざりするほど快晴でした。

私が猫を抱っこしたまま玄関から出ると帽子を深く被った傘を刺した男が右から歩いて来ました。私は、なぜ傘を差しているのに帽子を被るんだろう、と思いましたがその男が差している傘は日傘ではありませんでした。黒い服を着ているのか、はたまた陰がとても濃いのか私には分かりませんでした。通り過ぎるのを待とうとしましたが、その男は私の目の前で立ち止まりました。その男をよく観察すると、傘をなんとも奇妙な持ち方をしていて、少し笑っていました。私も少し笑いました。すると、その男はポッケに入れていた左手を出したと思えば、手に持っていた光る何かを猫の脳天に突き刺しました。それは刃の長い彫刻刀みたいなものでした。猫はなにも言わず、血も流しませんでした。しかし衝撃は私にしっかり走りました。そして更に男はポッケからネズミ捕りのようなものを出し、私の家の塀に沿って置いて行き、「これは地雷だ!」と叫び去って行きました。


玄関から出ると、道路を挟んだ左前の家の中庭から、ボールプールのカラフルなボールが飛んできました。もちろん威力はなく、すべて私の足元に落ちました。よく見てみると、どうやら私に向かってボールを投げているのは赤子のようです。とてもニコニコで、目が離せませんでした。しかし、しばらく経つと、不快な気持ちが込み上げて来ました。さらに突然、とても強い恐怖と不安に苛まれ、私は急いで家に戻りました。


それからの記憶はありません。

Kiitos


初めて経験することでもなければ、実際にデジャヴを感じたのは夢の中

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