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Astrolibra (アストロリブラ)  作者: 夢想の月
3.有翼の詩人の詩
23/26

『緋き秤の剣──衡断の勇者 詩抄』

本日ほんと短めです。


明日以降ストーリー補完しますのでお待ちください。

かつて空は焼け、大地は裂けた。

人の願いも祈りも、竜の咆哮に呑まれていく。


その時、彼は現れた。


肩に陽を背負い、歩みは雷。

声は鐘のように響き、剣は天秤のように揺るぎなく――


「咎を問う剣を持ちし者。歪みを断ち、はかりを正す者」


龍は三千の咆哮をあげた。

焔は百の村を焼き尽くす猛威。


だが、彼はたじろがない。

人々の嘆きを背に受けて、ただ一歩、剣を振り上げた。


一閃――


空が割れ、時が止まり、炎は凍りつく。

咆哮は霧散し、龍の影は静かに地に沈む。


人々は言葉を失い、ただ祈るようにその背を見送った。


彼が残したのは、ひとつの詩だけ。


『罪なき者を守ることこそ、我が歩みの証。

剣は測り、秤は断つ。

名も報酬も望まずとも、

ただこの世の不均を正すために――』


そして、彼は去る。

名を告げず、影だけを残して。


人は彼をこう呼ぶ。


衡断の勇者

──天秤にかけられぬ、唯一の剣。

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