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8/15

癒しポイント①

クリスがカフェを後にした後、幸いにもカフェに人が訪れることはなかった。


ずっと気を張りぱっなしだった、猫森。

そっと表に【close】の立て札をかけ、ようやく一息。

備え付けのシャワー室でシャワーを浴び、泊まり込み用の猫柄のパジャマに着替え、猫森はカフェの居住スペースに身を置いていた。


お湯がでるか心配だった。

しかし、店のインフラ関係に全く異常はない。


まさしく奇跡。


まるで、「神様の仕業かな?」と、ベッドの上で呟く、猫森。

もし本当に神様の仕業だとすれば、一体どんな目的で。


考えるが、当然、答えはでない。


そんな時は、猫と遊ぶに限る。


「猫じゃらしだぞ」


売り物の猫じゃらし。

それを持つ、猫森。


「んにゃっ」


ベッドに座り、猫たちと遊ぶ猫森。


「ほれっ」


左に。


「にゃっ」


「よっと」


右に。


「んにゃ」


「よいしょっと」


そして、上下に。


「にゃん」


猫森の卓越した猫じゃらし術。

それに数匹の猫たちは、虜。

そして猫森もまた、猫たちの挙動の虜になってしまう。


しかし、そこで。


ぐぅ。


と、腹の音が鳴る。

そこで猫森は気づく。


「そういえば、朝からなにも食べてなかったっけ」


「君たちもお腹空いてるよね?」


呟き、問いかける猫森。

それに猫たちは、一切に鳴き声をあげる。


「よし、遅いごはんにしよっか」


声を発し、立ち上がり、けのびをしながらキッチンへと向かう猫森。

そしてその後を猫たちは追っていったのであった。


〜〜〜


キッチンでは既に、タマが待ち構えていた。


「おー、タマさん」


声を発し、タマの目の前に置かれた空の皿に気づく、猫森。


「お腹減ってるの? 今、つくってあげるからね」


「出でよ、私と猫のご飯」


何気なく手のひらをかざし、猫森は冗談っぽく声を発する。


瞬間。


癒しポイント100→50


眩い光。

それに包まれ、タマの皿の上に大量の猫の餌が現れ、猫森の視線の先のテーブルに、好物のカレーライスが現れたのであった。

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