表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/15

新種の魔物③

すぐに帰る。

と言いながら、結局3時間程、猫カフェに滞在してしまったクリス。

しかしその顔は実に満足感に満ちていた。


「また来てもいいか? 調査という名目で」


「はい。いつでも」


「にゃん」


ぺこりと。

猫森と同じように頭を下げる、三毛猫タマ


「ぐっ。どんな魅了チャームより強力な可愛さだ」


呟き、後数時間滞在したい衝動にかられる、クリス。

しかしそこは、クリス。


「つ、ツリはいらん」


と、金貨3枚を猫森に渡しーー


ぐっと自身を律し、颯爽とその場を後にする。

だが時折、こちらを振り返り、名残惜しそうにしているのはご愛嬌。


クリスの姿。

それが見えなくなるまで、柔らかな笑顔で猫森は手を振り続ける。


そして。


「みんな、お疲れ様」


足元にたむろする、猫たち。

その猫たちを労い、微笑む猫森。


「んにゃ」


「にゃん」


「にゃーん」


可愛く鳴く、猫たち。


それに笑顔で頷く、猫森。

そしてその場に胡座をかき、猫森は猫たちを抱き寄せる。


「んにゃ」


「にゃっ」


魅了チャーム、か。ふふふ。この場合は魅了にゃーむって言ったほうがしっくりくるな」


そう呟く、猫森の表情。

それはどこか、楽しそうであった。


勿論、不安はある。

しかし、この猫たちが居ればなんとかなるかもしれれない。

そう猫森は、思う。


そして、猫森は未だ知らない。

この世界には、様々なポイント付与があることを。


そしてその中に、相手をいい気分にさせれば付与される【癒しポイント】となる概念があること。

それを全く、知らないのであった。


〜〜〜


【癒しポイント】+100


〜〜〜


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ