表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/15

反則的②

〜〜〜


騎士の詰め所。


「貴様たちはなにをやっている!! 今ッ、何時だ!!」


「ひ、昼の12時です」


「そうだッ、昼だ!! お前たちが朝の見回りに出かけたのはいつだ!?」


「あ、朝の7時です」


「どうして5時間も経っているんだ!! 舐めているのか!?」


「ひ、ひぃ」


響く怒号。

それに思わず声をあげ、クリスの陰へと隠れるスズメ。

しかしクリスは表情ひとつ変えない。


「クリスッ、なにか言いたいことがあるなら言ってみろ!!」


「お言葉ですが、団長イーグル様」


「なんだ!?」


「わたしとスズメは新種の魔物の調査及び、突如現れた建物の調査に出向いておりました。ここに調査報告書も」


懐から紙を取り出し揺らす、クリス。

だが、イーグルの勢いは治らない。


「ふざけるな!!」


びりびりと揺れる、窓ガラス。


「新種の魔物に突如現れた建物? 嘘をつくならもっとマシな嘘をつけ!!」


薄縁眼鏡に赤髪。

気の強そうな顔に、ポニーテール。

軽鎧に羽織られた漆黒のマント。


背後の窓から差し込む、日の光。

それに照らされるその姿。

それは、威厳に満ちている。


バンッ


と目の前の机を両手で叩きーー


「クリス!!」


「なんでしょう?」


「スズメぇ!!」


「ひぃっ」


「今回ばかりはもう許さないぞッ、158回だ!! なんの数だかわかるか? お前たちを大目に見てやった回数だ!!」


叫び。

そして、


「許して欲しくば、その建物と新種の魔物とやらのところに案内しろ。ふんっ。できないだろう。なにせ、嘘だからな」


鼻で笑う、イーグル。


「では、着いてきてください」


「は?」


「ご案内いたします」

 

響く、クリスの声。

そしてイーグルは、クリスに連れられ猫カフェへと

向かっていったのであった。


〜〜〜


「ここから先へはお一人で」


「……っ」


Openの札がかかった扉の前。

そこでクリスはにこやかに、イーグルへと声をかける。


「新種の魔物も中に」


「そ、そうか」


意を決し、扉をあけるイーグル。


瞬間。


「いらっしゃいませ」


という声と共に、「「にゃー」」と可愛い猫たちがお出迎え。


途端。


ぽんっ


と湯煙をあげ、イーグルは顔を真っ赤にし、猫たちのあまりの可愛さにその場に卒倒したのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ