3-1.場所
目を覚ますと、もう夜が明けた。木子は背伸び、骨がぱちぱち鳴る。木の上で寝てから、動かないので、全身の骨も硬直した。
木にくくりつけたベルトをはずし、木子は木から降りた。周りを見ると、この林は自分が思っていたより広い。昨夜の記憶を巡って、木子は昨夜倒れていた人を見つけた。その人はまだ昨夜の姿を持って倒れている。
木子はその人が地面に引きずり出した跡に沿ってしばらく歩い、林の出口を見つけた。
どんな場所だろうここは。
木子は木にすがて、目の前の様子が信じられない。
まず、ここは林ではない、森だ。
森の外は廃墟だ。自分が想像していた都市ではない。自分が思っていた傭兵軍団もいない。この廃墟はすべて地底から爆発されたものだ。そして、この廃墟の上には、かつては木だった、今はコークスになったが、大分昨夜の爆発の原因だろう。
これは自分が知っている場所ではない。自分は東京に住んでいた、学校も東京にいる。街の周辺にはこのような広い森はない。そして地底が吹き飛ばされた廃墟は昨夜自分が出した場所だ。
その原因は、昨夜見た廃墟の破片の肢体はまだ残っている。
吐き気がすぐにきた。でも木子の胃袋にはもう何も吐けない。
まずは自分がどこにいるのかを知らないと。今で、唯一情報を収集できる場所は、昨夜出た睡眠機しかない。
結論出た木子は決めた。その睡眠機の場所をもう一度探察したほうがいい。
TBC