2-2.生きる
足を見れば、足の裏に小木のとげが刺さった。そのまますれば,自分は破傷風になる。服と靴を探さないと。そう考えた木子は痛みをこらえて木のとげを抜いた。幸い、血はあまりない。
「ぐ…コ…」
木子が傷口を検査している間に、遠く林の中変な音が出てきた。動物ではなく、人間の声のようだ。木子はすぐ警戒して、しゃがんだ。数分待ったが、向こうから声も聞こえなかった。木子はできるかぎり音を立てずに木の後ろに隠れた。
木子は隠れた木の後ろからちらっと覗いた。あれは倒した人間だ。さっきの爆発で入ってきたような、服がぼろぼろで血痕がついている。その人の口から血がでている。全身痙攣を二三回起こしてあと、静かになった。
木子身近な木の棒を握て、あの人の身に投げつけた。三本連続投げても、全然反応なし。木子はゆっくり木の後ろから出てきた。もし、倒れた人が死んだら、少なくとも自分が服を持つことができる。
なるべく音を立てずに倒れた人のそばに着き、木子はまず足でその人の太ももに触た。二回試しても反応なし。そう確認した後、木子はその人の服を脱いた。倒れた人の身長は170センチぐらいで、少年の木子とほぼ同じだ。
TBC