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2-1.生きる
何歩後退して,木子は怖くないと自分に慰めながら、遠くない林の中へ走り出した。
どれくらい走ったのかをわからない、転ぶまで暴走を止めなかった。木子は痛くて涙がしきりに出て、何分も転ぶままの姿勢を保っていた。
いったいどういうことだ。自分は学校に通っているのに、なぜ突然学校が陥没したのか。爆発も、学校の外は道ではないか?なんで森がある?で,服もなくなった。疑問が多すぎ。唯一知ったのは、ここが木子小さい頃から暮らしていた世界ではない。
木子は地面から立て、痛みで出た涙を拭い。
「死にたくない」
そう考えた木子は前進するつもりが、どこに行くのが分からない。
「はっちゅ!」
寒い。とにかく体を隠すものを探すか。そうしないと、餓死前には凍死だ。
木は腕を組んで森の中を探索している。遠くからまだ爆音が聞こえる。爆弾のような爆発だけど、今は平和な時代、爆弾はどこから…いや、ここは自分の世界ではない、異世界だ。
木子は自分の顔をたたって,もう異世界についた事実を受け入れろう!
「いっててて」
思考に夢中の木子は足の痛みに現実に帰った。