3ハーレムエンド
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「キュンちゃんの言う通り旦那様は記憶を失っているんだ。でもね。あたし達がいるし、頼ってくれていいから、安心してね!」
「記憶を………やっぱりそうだよな……………」
俺は頭を抱えて目を瞑って、唸りながらもう一度状況を整理してみるが、先程から何も思い出せないとなると本当にそうなのかもしれない。
「あ、あの旦那様。大丈夫ですか?」
急に黙り込んだ俺を、心配そうアメリアが声をかけ、前を見ると俺を見つめる三人に気づかされる。
なぜこうなったかは分からないが、今はこの三人の子達が俺を慕ってくれている上に心配までかけている。
なら。気にしないことが一番いいじゃないか。
「ごめん。心配かけて。それで君たちはこの世界のことは知っているのか?」
「うん。知っているよ。ちょっとだけ失敗しちゃったけど、問題ないからね」
「そっか。それならよかった」
何かあったようだけど、ここがどこか分からないなら流れに任せるのが一番だろう。
そう思い直した俺が、何度も言葉を選び直して深々と頭を下げて言ったのは、
「こちらこそよろしくお願いします」という普通の挨拶だった。
挨拶を終えてからも状況は変わらない。でも始めなければ始まらない。
「旦那様は記憶を失ってはいるが、ここまでたどり着いた経緯は私達が覚えている。だからこのハーレムエンド状態を楽しめばいいぞ」
「ハーレムエンド………」
渇いた笑いと共に聞きなれない言葉に俺は自分でも口に出す。
マジで俺は今、ハーレム主人公のようだ。夢にも思っていなかったぜ。
「そうだ。だから善吉にはまずはアメリアの胸でも揉みしだいてもらおうとするか」
「はあっ⁉」
「何言ってんの⁉ キルラちゃん⁉」
キルラの発言に俺とアメリアは目を丸くした。
「何を言っている二人とも、私達は夫婦なのだぞ、むしろそれぐらいのスキンシップはあって当然じゃないか」
当然と言い切ったキルラから、急に子犬のようにおどおどし始めたアメリアを見ると、びくっと肩を揺らした。
「ぜ、善吉君……………ほんとうに……………ほんとうにするの?」
確かめるような声音だが、その表情はどこか期待しているようにも見えた。
気のせいだと思い込みたいが何か胸の内が騒めく。
もちろん。始めはする気はなかったが、キルラの助言もあったせいか今はむしろしないと落ちついていられないぐらい興奮している。
「アメリア。スキンシップだいじ」
「キュンちゃんまで⁉ っぅ~~~~。もう、知らないからね」
アメリアは決心したのかずいっとその豊満な胸を差し出す。
「本当にいいのか…………?」
「いいよ。きて善吉くっ………んぅ…………」
「おおっ! すげえ、これがアメリアのおっぱいか。やらわけぇえ」
俺は空腹の肉食獣が餌に食いつくかのように、アメリアのおっぱいを服の上から揉みまくった
「なんか、善吉君。上手くない⁉ ちょっ………………んぅうううう」
「あーはっはっはっは。これが最初の夫婦のコミュニケーションだ!」
「ええええええええええええ⁉ これが始めて夫婦のコミュニケーション…………、想像してたのと違うのけど………ちょっと気持ち………いや、もっとしてもいいんだよ………」
「いや、今日はここまでいい。ありがとな、アメリア」
俺は楽しむだけ楽しんだ後にパッと手を離す。
これ以上は俺も限界だ。
「んっ。こちらこそ……………ありがとうございます……………」
アメリアはうずくまりながら胸を抑えて、はぁはぁと色っぽい息を吐く。
「それでこそ私の旦那だ。さぁ次は私のところに来い!」
キルラは両腕を開いて迎い入れるが俺はその場から動かなかった。
「いや、もういいや。アメリアで満足した」
「なに⁉ この私の胸を触らないのか!」
なんか、さっきので、かなり満足しちゃったんだよなぁ。
「それで旦那様。これからどうする?」
「どうしようと言われてもなぁ」
キュンティアの言葉に正直、何を最初にすればいいのかの候補すら思いつかない。
「ちなみに、今はみに着けているものしかない」
幼い言葉遣いを聞き取る。そうだよな。今は身につけているものしかないからな。
ん?
身に着けている物しかない……………ということは。
「俺達かなりヤバいんじゃないか⁉」
このままだと今日休む場所や、それどころかご飯すらない状態だ。
「キュン達ができる事、なんでもするから、教えて」
キュンティアが下から覗き込むように声をかけてくれてから、少し考えてからまとめる。
「よし。それならまずは情報を集めよう」
とりあえず今の置かれている状況を整理し答えを出す。
俺はハーレムエンドを迎えているようだがいろいろと問題がある。
ただそれだけである。
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