表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/14

第五話 コンティニュー残り2回

明日も2話分投稿予定

「あうーあうあ・あーうあ!」(ステータス・オープン)


――――――――――――――――――――

名前:ルーララ・フォン・オフィウクス(オフィウクス王国第1王女、転生者)

年齢:1歳

性別:女

レベル:5

HP:5

MP:20←New(10→20)

攻撃力:1

防御力:5

魔力:20←New(10→20)

素早さ:5

運:1


装備:豪華だけの趣味が悪いよだれかけ

  :ラベンダーな香りのおむつ

  :悪徳商人に旨い事騙されて買った成金趣味のベビー服(百式仕様)

  :結界の指輪

スキル:コンティニュー(ユニーク)2/10

   :念話スキル:Lv1

   :風魔法スキル:Lv1ウインドカッター

   :サーチスキル:Lv1

   :召喚魔法スキル:Lv1転移召喚←New

――――――――――――――――――――


 よかったわ、増えている。よくゲームである魔力はMPに関連性のあるステータスの様ね。まずは


「あーう、あぅーううっ」(サーチ、転生者)


 ピコンッ


 よし馬車のすぐ横にあの人が居るわ。

 でも窓から見えないわね。


「あーうう、あうあーう」(見えない、もうちょっと)

  

 うんしょ、うんしょ


「なんだにゃ? ルーララ様どうかしたのかにゃ? お外が見たいのかにゃ? どうぞにゃ」


「だぁだぁ、うーあ」(ナイスよネネさん)


「ルーララったらお外に出たいのかしら? もう少し我慢してね」


 居た!! イケメン来たーーーーっ!! 黒髪の青年めっちゃイケメンでした。

 しかも青年っていうよりまだ少年じゃないかしら? ショタ魂をくすぐるわ。

 もう死んでもいいかも まあもうすでに結構死んでいるけど……などと冗談を言っている場合じゃないわ。


「あーう、だぁあーうう」(転移召喚、転生者)

……………………

【相手に拒否されました】


 えっ? 拒否? 拒否ってあの拒否の事? 着信拒否の拒否? 拒否とかってされるの? うそっ!! 傷ついたわ……。

 あっなるほど、その歳でもう自分のキャラが分かっているのね、はいはい分かりました、おませさんね。


「あーう、だぁだあううだぁだぁあーうう」(転移召喚、イケメン黒髪ショタ転生者)

……………………

【相手に拒否されました】


……拒否嫌い……


 私が呆然としていると外が騒がしくなって争う音が聞こえ来た。

 

 あれ? うそ? もう? 何かいつもより早くない? 絶対早いわ!


「襲撃です。車の中から出ないでください」


「勇者様! ここは我らにおまかせください!」


「向うに見える森の中に魔人族らしき者がいます。我らではかないません。ここは我らが命を懸けてもお守りしますので。どうか……」


「……わかりました。騎士団長殿、騎士団の皆さん、王女様達をお願いします。」

 

「お任せください」


「魔人族を倒したら急いで戻ってきますので、やはり【聖剣】を持ってくるべきでした……ではご武運を」


「皆聞いたか! 雑魚は我々が倒すぞ」


「おぅ! 盗賊ごときが何人居ようと我ら王国騎士団の手にかかれば楽勝だ」


 へぇー、あのイケメンの少年は勇者様だったのね、それに魔人族そして聖剣かぁ……ここら辺に攻略のヒントがありそうね。

 さてどうしよう? 【コンティニュー】の残りも少ない今の状態の私になにが出来る?

 何をするべきなの? どうするれば生き残れるの? なんで魔人族は一度も姿を現さないの?


 その後しばらくして争う音の激しさも増してきた。


「うっ」 ドサッ


「よし、御者は殺したぞ! 馬も殺していいぞ」


「ヒヒーーーーン」 ドタッ


「馬車が止まった! いけいけーーー」


「うわぁ、何だこいつら強すぎる!! ただの盗賊じゃないぞ!!」


「なっ? 騎士団長逃げないでください、敵前逃亡は極刑ですよ」


「うるさい私には家族がいるんだ! どけっ」


 グサッ ズサッ


「ぐわっ」「騎士団長! なっなんで?」

 

「ん ?なんだ仲間割れか?」


「まあどっちにしろ男はいらねぇーー殺せーーー」


「いやだまだ死にたくない」「た、たすけてーー」「たっ、頼む、わっ、私だけでも見逃してくれ!」


 グサッ ズサッ グサッ ズサッ


「よし今だ! ドアを壊せ! ヒァッハーーーー! 俺が一番乘りだぜー」


 ガンッ ガタンッ


 馬車の中に盗賊達が乱入して来て私はまたいつものように盗賊に捕まれ――でも諦めない。

 何とかの最後っ屁ってやつですわ。私は盗賊もどきに向かって手をかざし。


「あうあうあったーーー」(ウインドカッター)「あうあうあったーーー」(ウインドカッター)


 ヒュンッ  ヒュンッ 


 まだまだーー


「あうあうあったーーー」(ウインドカッター)「あうあうあったーーー」(ウインドカッター)


 ヒュンッ  ヒュンッ 


 それそれー【ウインドカッター】の乱れ撃ちよ!!


「あうあうあったーーー」(ウインドカッター)


 ……あれ? 出ない……この感じは…MP枯渇…調子に乗りすぎた……。

 どこかで聞いたことのある軽快な効果音が流れてきたが私は意識を失った……。


「こいつっ!? 赤ん坊のくせに魔法使うのかよ!! くっそ死にやがれ!!」


 グサッグサッグサッグサッグサッ


 盗賊が剣を引き抜くたびに、私だった物(・・・・・)がピクンッと跳ね上がる……。


 最後にネネさんの絶望する悲鳴が聞こえたような気がした……。


…………


【コンティニュー残り1】

 

【次の項目から1つ選んでください】


――――――――――――――――――――

1・自分のステータスの運アップ 

2・自分のステータスの攻撃力アップ

3・身代わり人形          

4・錬金スキル:Lv1武具作成

5・土魔法スキル:Lv1クリエイトゴーレム

――――――――――――――――――――


 パチッ


 はっ!?  死んじゃったか……あれ? 何か体が震えている……なんだろう……すごい怖いことがあったような……。

 そうだ、急がなきゃ。絶対巻き戻れた時間が短くなっているわ。

 そして【コンティニュー残り1】これって数字のトリックよね。あと1回チャンスがあると思わせているけど。


 実は今がコンティニュー残り1回をやっているって事。早い話がもう死ねない、死んだらゲームオーバーって事よ。

 だって次死んだら【コンティニュー残り0】って事になるんだから。それってもう復活できないって事でしょ。


【作者からのお願い】


面白そうと思ってくださった方は、是非ブックマークと「☆☆☆☆☆」での応援よろしくお願いします!

感想もいただけると励みになります。 よろしくお願いいたしますm(__)m


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ