2話
「普通の人って、基本的にはこういう所に来ないんだよね。こういうところは、神や、それに類する何かと接触して死んだ場合。例えば、私や、それに類推する何かに会って、接触したとか。特殊な死に方をした場合とか。例えば、あなた。」
「ついでに言うと、俗に言う霊能者や、魔法使いという一般的でない人もまた別口。けれど、ここには来ない。大昔ならともかく、いまは、システムが確立しているから。だから、基本的に呪い殺されようが、その殺される相手は術者か、それに近い人。無能力でも何かしらに巻き込まれて、定期的な監視が必要になった関係者は、ここに来ないことになっているなのはずだけれど。」
「何事も、例外、イレギュラーは、存在する。」
流れ的に、イレギュラーということだろう。
例外。特別。イレギュラーではなく、スペシャルでもいいような気がする。この場合、意味的には同じような気がするし、そのほうが、使う言葉のニュアンス的好意的に感じるから。
「面倒ごとにある好感度は、基本マイナススタートですよ。ふざけていると滅しますよ。」
ごめんなさいごめんなさいごめごめごめごめんなさいごめごめんなさいごめごめごめごめんなさいごめごめんなさいごめんなさいごめごめごめごめんなさいごめごめんなさいごめごめんなさいごめ。
「なんで病んでいるふう。消滅したいんですか。」
本当にごめんなさい。
「時間を浪費するのは好きですが、浪費させられるには嫌いです。覚えておいてください。」
もしかしたら、思いのほかダメな人? なのかもしれない。
「何かいいましたか。」
いいえ。何も。できる大人のオーラを感じるのに不敬なことなどを考えたこともない。
「はぁ~。まぁ、いいです。」