──*──*──*── 部屋
領主夫人の療養室から出た後、寄り道せずに部屋へ戻った。
部屋に入るや否や、セロとゼルは事情聴取をして得られた情報を元に何かを話し合い始めた。
オレにはさっぱり分からない内容な事もあって、オレは完全に茅の外状態だ。
セロの代わりに頑張ってゼルのフォローしたのにっ!!
此の扱いって酷いんじゃないかと思うよ!
此のまま黙って見てるだけは詰まらないから、セロに話し掛けてみようと思う。
進捗具合を聞くぐらいなら別に良いよな?
そう思わないか??
………………誰に問い掛けてるんだよ、オレぇっ!!
マオ
「 セロ……、収集した情報から何か進展はあったのか? 」
セロフィート
「 進展…です?
大いにありました 」
マオ
「 あったのか?
マジで?! 」
セロフィート
「 ゼルさん、心の整理は付きました? 」
マオ
「 心の整理??
ゼルがどうかしたのか? 」
ゼリンネル
「 セロッタさん……。
…………何とか…。
だけど…未だ信じられません…。
本当に僕の毒どく殺さつを考かんがえて、指し示じを出だしていた人じん物ぶつが彼かの女じょだなんて……。
僕ぼくは信しんじたくない…です…… 」
マオ
「 えっ??
彼かの女じょ??
犯はん人にん──黒くろ幕まくって女じょ性せいなのか? 」
ゼリンネル
「 黒くろ幕まく…ではないかな。
本ほん当とうの黒くろ幕まくは別べつに居いるんだ。
黒くろ幕まくから直ちょく接せつ指し示じを受うけて、複ふく数すう居いる仲なか間ま若もしくは部ぶ下かに伝つたえいた人しん物ぶつが女じょ性せいだって事ことが判わかってしまったんだ 」
マオ
「 黒くろ幕まくと直じかにやり取とりをしてる奴やつが判わかったなんて良よかったじゃないか!
凄すごい進しん展てんだな! 」
ゼリンネル
「 ……………そうだね… 」
マオ
「 ゼル?
どうしたんだよ?
あんなに張はり切きって事じ情じょう聴ちょう取しゅ迄までしたってのに、あんまり嬉うれしくなさそうだな? 」
ゼリンネル
「 …………うん…。
真しん実じつを追つい求きゅうして、明あきらかにするのが探たん偵ていなんだよね?
僕ぼくさ……吟ぎん遊ゆう詩し人じん探たん偵ていになるの止やめ様ようかな… 」
マオ
「 はぁ?
止やめるのか?
何なんで止やめないといけないんだ?
さっさと黒くろ幕まくと繋つながりのある悪あく党とうを捕つかまえに行いこう!
そんで、真しんの黒くろ幕まくが誰だれなのかを吐はかせるんだ! 」
セロフィート
「 マオ、殺やる気き満まん々まんですね 」
マオ
「 殺やらないから!!
紛まぎらわしい言いい方かたすんな! 」
セロフィート
「 吟ぎん遊ゆう詩し人じん探たん偵ていになるのも止やめるのも、ゼルさんの自じ由ゆうです。
マオもワタシも強きょう制せいはしません。
ゼルさんの個こ人じん的てきな問もん題だいですし、好すきにすれば良よいです 」
ゼリンネル
「 セロッタさん…(////)」
セロフィート
「 但ただし、毒どくを盛もる指し示じを出だした “ 彼かの女じょ ” を見み逃のがす事ことは出で来きません。
“ 彼かの女じょ ” の指し示じで毒どくを盛もった共きょう犯はん者しゃ達たちもワタシは見み逃のがしません。
勿もち論ろん、 “ 彼かの女じょ ” に指し示じを出だした黒幕首謀者も見み逃のがしません。
“ 何な故ぜなのか ” ゼルさんに分わかります? 」
ゼリンネル
「 …………王おう子じの毒どく殺さつを企くわだてたからですか? 」
セロフィート
「 違ちがいます。
王おう子じが誰だれに毒どく殺さつされてもワタシは一いっ向こうに構かまいません。
仮かりに王おう子じが盛もられた毒どくで死しんだとしても関かん係けい無ないですし 」
ゼリンネル
「 そ…そんな……。
だって、僕ぼくに解げ毒どく剤ざいをくれたじゃないですか! 」
セロフィート
「 マオにせがまれたからです。
マオはワタシと違ちがって人にんひ間げんと助だすけが好すきな子こで……。
人にんひ間げんと助だすけをせがまれて困こまってます。
マオが居いなければ、ゼルさんに解げ毒どく剤ざいを渡わたしたりしません 」
ゼリンネル
「 …………其それなら……どんな理り由ゆうでセロッタさんは “ 彼かの女じょ ” を見み逃のがさないんですか? 」
セロフィート
「 ワタシのマオに毒どく物ぶつの混こん入にゅうした料りょう理りを提てい供きょうしたからです 」
ゼリンネル
「 マオに…ですか? 」
セロフィート
「 そうです 」
ゼリンネル
「 で、でも…マオは食たべてましたよ 」
セロフィート
「 提てい供きょうされた料りょう理りをどうするかはマオの自じ由ゆうです。
マオが食たべたいなら止とめはしません。
ですが、“ 提てい供きょうした ” 事ことに対たいして目めを瞑つむる事ことは出で来きません 」