──*──*──*── ダンジョン
──*──*──*── 都
──*──*──*── 宿屋
転移魔法で≪ ダンジョン ≫の中にある≪ 都 ≫の前に出たセロ,ゼル,オレは、【 ウェルカム・トゥ・ジェレンダ 】と書かれているアーチを抜けて≪ 都 ≫の中へ入った。
≪ 都 ≫の中には吟遊詩人達が詩歌を披露する為だけに作られた専用の野外音楽堂があるらしい。
どうせセロがゼルの為に急遽用意したに決まってるけど…。
そんな訳で、野外音楽堂に近い宿屋に長期宿泊する事になった。
宿屋に入ってから、実に簡単なチェックインを済ませたら、宿主から鍵を受け取って、宿泊室に向かった。
なんと、宿泊室の中は領主邸で用意された部屋と全く同じ間取りだった。
壁紙,絨毯は落ち着いていて和める色に変えられているけどな。
カーテンなんて、何故か清潔感のある綺麗な色のリボンカーテンに変えられている。
淡い色のカラーリボンが風に靡いている。
窓の外には何故かバルコニーが付いていて、ライトアップされる野外音楽堂を見る事が出来る様になっている。
セロは何を考えてるんだか!
ゼルは宿泊室に入るなり喜んでたけどな。
ま…まぁ……オレも悪くはないと思ってはいるよ!
広い壁側にはドアが3つある。
1つ目のドアは、顔を洗ったり、着替えたり、身支度を整える為だけに使う洗面脱衣室だ。
2つ目のドアは、脱衣室と天然温泉に入れる浴室だ。
3つ目のドアは、ゼルの為に用意された講習室だ。
講習室を利用するのは主に先生のセロと生徒のゼルだけだ。
吟遊詩人見習い講習と毒物講習については、セロの得意分野だと思うから豪華客船に乗ったつもりでいれば良いと思うんだけど、探偵のノウハウ講習ってのは、セロに任せて大丈夫なのかな?
セロって……今迄に探偵なんかした事あったっけ??
探偵をした事のないセロが、探偵を知らない初心者のゼルに探偵のノウハウを講習するなんて出来るのかよ?
…………心配だ。
どさくさ紛れに変な事をゼルに教えたりしないだろうなぁ??
…………不安だよ…。
ゼリンネル
「 ──うわぁっ!!
セロッタさん、彼処に見えるのが吟遊詩人に用意された夢の舞台──野外音楽堂なんですね!
立派で大きいですね!!
彼処で歌える様になったら、見習い卒業ですか? 」
セロフィート
「 吟遊詩人にはランクがあります。
上位ランクはSで、低級ランクはGです。
ゼルさんには定期的に試験を受けてもらいます。
試験に合格して、G ─→ F ─→ E ─→ D ─→ C ─→ B ─→ A ─→ Sとランクを上げてください。
見事上位ランクのSとなれたら、見習いは卒業です。
怠けず諦めず、精進してください 」
ゼリンネル
「 は、はい!
分かりました!
頑張ります! 」
セロフィート
「 ゼルさんの為にライバルとなる吟遊詩人見習い達も用意しました。
ライバル達と切磋琢磨して、上位ランクを目指してください 」
ゼリンネル
「 はい!
ライバルかぁ〜〜。
ライバルと会えるのが楽しみです♪ 」
マオ
「 ゼル、嬉しそうだな 」
セロフィート
「 当分は吟遊詩人見習いに集中してもらうとします。
──ゼルさん、≪ ダンジョン ≫の時間と外の時間の流れは違います。
外での1分が≪ ダンジョン ≫では12時間かん日にちになります。
外そとの2分ふんで≪ ダンジョン ≫では24時じ1間かん日にちになります。
良よいですね 」
ゼリンネル
「 そんなに違ちがうんですか? 」
マオ
「 ≪ ダンジョン ≫の凄すごい所ところなんだぞ! 」