──*──*──*── 室内
?
「 ──ふふふ。
そうですね 」
?
「 ──えぇ、本当に… 」
………………誰かの声がする。
誰の声だろう??
1人の声は知ってる。
聞き慣れているお馴染みの声だからだ。
セロが誰かと話してる??
然も、何か妙に親し気で楽しそうだ。
オレを差し置いて誰と楽しそうに話してるんだよ?!
セロはオレだけのセロなんだぞっ!!
セロと親しくして良いのはオレだけなんだっ!!
オレは身体に力を入れて、ガバッと上半身を起こした。
マオ
「 ──セロ、何してるんだ?! 」
起き上がったオレは、すかさずセロに向かって文句を言った。
どうやらオレはソファーの上に寝かされていたみたいだ。
ブーツは脱がされている。
セロが脱がせてくれたのかな?
ブーツを履いたオレはソファーから腰を浮かせて立ち上がった。
セロはベッドに入っている人と話しているみたいだ。
病人なのか顔色が悪く見える。
寝間着を着ているから、寝たきりの状態なのかも知れない。
セロフィート
「 マオ、目は覚めました? 」
マオ
「 セロ…、其の人は誰? 」
セロフィート
「 マオは初めてでしたね。
彼女はディリアスヘアさんです。
領主の奥さんです 」
マオ
「 えっ……。
領主の奥さん?!
病で自室に籠りきりの?? 」
セロフィート
「 そうです 」
ディリアスヘア
「 初めまして…。
吟遊詩人様の小さな騎士様… 」
マオ
「 ……初めまして…、マオ・ユーグナルです 」
オレにふわりと微笑んでくれたディリアスヘアさんの笑顔は弱々しい。
一体どんな病なんだろう…。
セロフィート
「 顔色が良くなりましたね 」
ディリアスヘア
「 えぇ…、吟遊詩人様がくださったハーブティー茶ちゃのお蔭かげですわ…。
身しん体たいからだ中じゅうから気けダルさも嘘うそみたい消きえてくれましたわ… 」
マオ
「 ハーブティー?
薬やく草そうハーブで作つくったお茶ちゃ? 」
セロフィート
「 ディリアスヘアさんの体たい調ちょうに合あわせて特とく別べつにブレンドしました 」
マオ
「 へぇ…そうなんだ?
でも何なんで?
ハーブ薬やく草そうティー茶ちゃって病やまいに効きくのか? 」
セロフィート
「 薬やく草そうハーブは薬やく膳ぜんとして使つかわれますけど、直ちょく接せつ病やまいを治ち癒ゆさせる効こう果かはないです 」
マオ
「 じゃあ、何なんで…… 」
セロフィート
「 薬やく草そうハーブは生せい物ぶつに備そなわっている自じ己こ治ち癒ゆ力りょくを高たかめてくれます。
免めん疫えき力りょくの低てい下かを防ふせいで上あげてくれます。
普ふ段だんから常つねに自じ己こ治ち癒ゆ力りょくを高たかめておけば、病びょう気きになり難にくく、怪け我がも治なおり易やすくなる状じょう態たいを保たもつ事ことが出で来きます 」
マオ
「 へぇ?
そうなんだ… 」
セロフィート
「 人にん間げんの体たい内ないに “ 活かっ性せい酸さん素そ ” が増ふえ過すぎてしまうと、体たい内ないや肌はだの老ろう化かを加か速そくさせたり、病びょう気きを引ひき起おこします。
薬やく草そうハーブの中なかには活かっ性せい酸さん素そを無む害がい化かする働はたらきをする “ 抗こう酸さん化か作さ用よう ” を持もつ薬やく草そうハーブが多おおく存そん在ざいします。
要ようは病やまいを未み然ぜんに防ふせぐ為ために、体たい内ないから元げん気きにしてスッキリさせる──と言いう事ことです 」
マオ
「 薬やく草そうハーブで病びょう気きを防ふせげるんだな 」
セロフィート
「 薬やく草そうハーブは万ばん能のうではないです。
完かん全ぜんに病やまいを防ふせげる訳わけではない事ことを忘わすれないでください。
状じょう態たいに合あった薬やく草そうハーブをブレンドして使つかわなければ意い味みないですし 」
マオ
「 そうなんだ…。
だけどさ、ディリアスヘアさんの場ば合あいは病やまいになってからハーブティーを飲のみ始はじめたんだろ?
途と中ちゅうから飲のんで効こう果かあるのか? 」
セロフィート
「 ワタシのブレンドしたハーブ薬やく草そうティー茶ちゃは特とく殊しゅです。
体たい内ないの状じょう態たいが整ととのえば、病やまいの進しん行こうを遅おくらせる事ことも可か能のうです。
体たい内ないには様さま々さまな毒どく素そが溜たまり易やすいです。
元もと々もと身しん体たいからだの弱よわい人ひとや病びょう人にんには毒どく素そを排はい出しゅつさせる能のう力りょくが著いつじるしく低てい下かしてます。
体たい内ないから毒どく素そを排はい出しゅつさせる効こう果かのある薬やく草そうハーブを幾いくつかブレンドさせてます。
毒どく素そを排はい出しゅつさせた後あとの体たい内ないケアもしてくれます 」