鯔の詰まり、現国王の弟の1人って事だ。
其の息子こ子しが現げん在ざいの領りょう主しゅであり、仮かりの領りょう主しゅとして領りょう地ちを預あずかり、治おさめている。
勿もち論ろん、〈 大たい信しん陸りく仰こう神しん神しんランビュサダレ 〉から素そ質しつを授さずけられているからマーナを使つかえる。
前ぜん領りょう主しゅの父ちち親おやと同どう様ように自みずから前ぜん線せんに出でて、マーナを駆く使ししながら魔ま獣じゅうの脅きょう威いから領りょう民みんと領りょう地ちを守まもり続つづけている。
立りっ派ぱだと思おもう。
新あたらしい領りょう主しゅに領りょう地ちを譲ゆずった後あとは、出でて行いく事ことはしないで新しん領りょう主しゅの補ほ佐さして支ささえるんだとか。
仮かり領りょう主しゅの鏡かがみだと思おもうけど、全すべての仮かり領りょう主しゅが立りっ派ぱだとは言いえない。
ゼルゼリンネルを招しょう待たいした仮かり領りょう主しゅだってそうだ。
領りょう主しゅとしては立りっ派ぱだからと言いって、人にん間げん性せいや人ひと柄がら,性せい格かくも立りっ派ぱで素す晴ばらしいかと言いえは、割わりとそうでもなかったりするからだ。
現げんにゼルゼリンネルはセロが用よう意いした解げ毒どく剤ざいを飲のんで日ひ々びを過すごしている。
提てい供きょうされる物もの,使し用ようする物もの,定てい期き的てきに用よう意いされる食しょっ器き,食しょく具ぐ,飲いん食しょく物ぶつに毒どく物ぶつが混こん入にゅうしないとは絶ぜっ対たいに言いえない。
毒どくは手て頃ごろで便べん利りな暗あん殺さつ道どう具ぐとして良よく活かつ用ようされるから、用よう心じんに越こした事ことはない。
セロもオレも毒どく物ぶつに触ふれ様ようが体たい内ないに入はいろうが効こう果かはないから心しん配ぱいする必ひつ要ようもないけど、ゼルは人にん間げんだ。
ボンボン王おう子じのゼルゼリンネルが毒どく物ぶつに対たいする訓くん練れんを受うけているとは思おもえない。
抑そもそも、 “ 疑うたがう ”って事ことを知しらないんだから、暗あん殺さつ者しゃからすれば絶ぜっ好こうのチョロいん鴨かもだろう。
変へん装そうが得とく意いな暗あん殺さつ者しゃも居いるだろうし。
ゼルゼリンネルの護ご衛えいを全まっとうする為ために、オレは常つねに気け配はい読よみをしているし、暗あん殺さつ者しゃが変へんな気きを起おこさない様ように覇は気きを周しゅう辺へんにジワジワと発はっしている。
セロがゼルゼリンネルに渡わたした解げ毒どく剤ざいは、あらゆる毒どく物ぶつの効こう力りょくを殺ころしてしまう毒どく物ぶつの天てん敵てきの様ような解げ毒どく剤ざいだ。
何なにから作つくっているかと言いうと、セロが趣しゅ味みで育そだてているあらゆる毒どく草そう,毒どく花ばなが惜おしみ無なく使つかわれているらしい。
此この解げ毒どく剤ざいが完かん成せいする迄までに一いっ体たい何どれだけの実じっモル験けんモッ体たいトが犠ぎ牲せいとなった事ことか……。
モルモットは彼あの可か愛わいい小しょう動どう物ぶつじゃなくて、悪あくの限かぎりを尽つくし捲まくった極ごく悪あくな人にん間げん達たちだ。
彼かれ等ら実験体に同どう情じょうする気きは更さら々さらないけど、人にん間げんとして死しなせてもらえないのは不ふ憫びんだと思おもう。
解げ毒どく剤ざいは液えき体たいじゃなくて、粒つぶになっている。
1粒つぶの大おおきさはピーナッツぐらいで、グミみたいな弾だん力りょくがあって、プニプニしている。
口くちに1粒つぶを入いれると、グミみたいな弾だん力りょくのプニプニした膜まくが唾だ液えきに溶とけて、包つつまれていた液えき体たいが口くちの中なかに広ひろがると、体たい内ないに浸しん透とうしていくらしい。
1粒つぶで24時じ間かんも効こう力りょくが持じ続ぞくするんだとか。
飲のんでから24時じ間かんが経たつの5分ふん前まえに解げ毒どく剤ざいを飲のむ様ようにセロから言いわれている。
ゼルゼリンネルはちゃんとセロの言いい付つけを守まもって解げ毒どく剤ざいを飲のんでるみたいだ。
偉えらいぞ、ゼルゼリンネル!
毒どく物ぶつなんかで死しにたくないもんな!
まぁ、毒どく物ぶつ予よ防ぼうなんて唯ただの気き休やすめみたいなもんだよな。
お手て軽がるで使つかい易やすいからと言いって、必かならずしも使つかわれるとは限かぎらないし。
念ねんの為ためってやつだ。
?
「 マオ〜〜〜!
見みてくれよ!
綺き麗れいな貝かい殻がらを見み付つけたんだ! 」
ゼルゼリンネルだ。
自じ分ぶんが王おう子じだって事ことを忘われてないよな?
マオ
「 ゼル、はしゃぎ過すぎだよ。
使し用よう人にんに笑わらわれるだろ。
王おう子じなんだから、あんまり羽は目めを外はずすなよ!」
ゼリンネル
「 マオは怒おこっても可か愛わいいな(////)
またドレスを着きてくれないか? 」
マオ
「 次つぎ言いったら、どつくからな! 」