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第38話 巨大バイソブーちゃん



 殺すことにした巨大バイソブーちゃんですが……


 いや、殺すのは簡単です。水発射して冷気伝達すれば死にます。だた、良質な皮をとるためにはそういう方法じゃあ駄目なんですよね。可能なら頭部を揺らして気絶させ、大動脈を切って失血死とかを狙わないと。


 いくら私の体がすごいからといって、殴り殺すのは不可能ですねこりゃあ。重力操作でもできなければ、どうあがいても殴る際の運動エネルギーが足りません。私じゃ軽すぎる。


 なにか思いつかないとな、思いつけば一瞬なのはどの戦闘でも同じことなんですが……。


 ああ、巨大バイソブーが私の匂いを嗅ぎつけて戦闘モードに入ってしまいましたね。うーん、まあ攻撃や突進をかわすのは容易なので、かわしながら考えますか。



 ピカッ! ドドーン!



 びゃあああああああああ!!



 ちょちょちょちょ! りょうてによって即座に回復させていただきましたが、巨大バイソブーが雷放ってきました。初めて見る。電気ですよ電気。

 これ普通の人が討伐するのは難しいですね。電気ってのは感電したら死ぬし、感電で死ななくても通電したことによって結構な時間身体の筋肉が動かなくなります。そう、電気は最強なんですよ。最強スキル。

 短期決戦じゃないと死ぬな。んー。すごいもったいないけど角を真っ先に破壊しよう。あれが雷撃のソースなはずだわ。


 あのでかさは暴れるビルディング。接近はかなり厳しいので遠距離から念力で水を操作して、粘りを加えて角にぐるぐる巻きつけていきます。そして振動。とりあえず雷を封じ込めましょう。一応防御として魔力塊の結界を張っておきます。


 雷を防ぎつつ、角にまとわりつく水の量を増やしそしてそれが振動する大きさを強くしていきますよー。これで疲労骨折してくれ!金属じゃないから無理かな。

 まあそれが無理でも水によって雷を集中させるための電気が分散してしまっているのは確かですね。


 ちなみに暴れて突進してくるのですが、全力で逃げてます。私は148センチくらいしかないのですが相手は暴れるビルディングですよ。踏まれたら即死やし、攻撃できる部分がない。とにかく重量で負けてるから物理が効かない。戦車砲でもない限り防御を打ち抜くのは難しいんじゃないかなあ。


 さて粘る水と振動で雷が放てなくなってきました。次は……アルカリ液の発射ですね。角は恐らく骨、アルカリで溶かしてしまいましょう。

 魔力結界を解除して、強アルカリ液を操作して部位狙いつけて発射。水生成はもう使っているので、液体生成での攻撃。そういえば、発射は基本の基本なためか複数に使えるので便利ですね。

 確実に当たっていきますね、狙いとは全く外れて長期戦になってしまいましたが、雷撃さえなければやりようはあります。




 ちょっと長期戦で精神力が危なくなってきましたが、雷撃が撃てるような状況ではなくなりました。角はグラグラしてる上に粘ってる大量の水で電気を溜めるとかはできません。ここで一気に壊しましょう。粘ってくっ付いている水を超高圧にしてからすべて炸裂! 水の大爆発で角が見事に木っ端みじんに!


 うおっし、これでもったいないけど雷の怖さはなくなった。もったいないけど。


 あとはもう暴れるビルディング。遠くから風をウインドカッターの様に形成して発射。部位狙いで頭部を中心に切り刻んでいきます。あ、当たったら炸裂するようにしてある。Lv27相当になる風の爆風、さすがの巨大バイソブーでも脳みそが揺れ始めてきますね。


 さて。撃ちまくっていたら動きが止まり始めたので、止めに入ります。ちょっと危ないけど頭部を貫くにはこれしかない!


 猛ダッシュで駆け寄り超ジャンプ! 浮遊を使って超高速落下! 勢いそのままに魔力塊と水でランスを形成し頭部にランスチャージ! 完璧に入った!脳まで届いた!


 そして! そこからの! 炸裂! 内部爆破効果でめちゃくちゃな勢いで破壊される頭部! 動物なら脳みそがなくなれば死ぬわー!!



 30分くらい血液をばらまきながら痙攣を起こしていた巨大バイソブー、ついにジュエルをドロップ。息絶えました。



 終わった!



 いやーきつかった。精神力を回復する暇がありませんでした。討伐報酬とお肉、皮の余った部分を売って精神力向上を1つ買っておこう。無くはないんだよね、この手の基礎スキル。基礎の基礎はパール先生みたくスポッて抜かないとだめっぽいけど。


 さーてハンターギルドに報告して討伐報酬と皮などをゲット。いやーこの皮すごい。雷を通さないためにゴムのような性質を持ってる。そして超分子構造。全ての部分においてバランスが高い。素晴らしい強度を誇っていますね。


 報酬と合わせて色々売りさばいたら10万ドルエンほどの収入がありました。加工費と、東の鉱山地帯で可能な限り棒の強化ですね。今の物は曲がりますからね。召喚をオークションなどで競り落とす時間あればよかったかな。


 んでんで、ダンスのお時間です。女性3人でコサックダンスを踊ってくれました。コサックダンス風のダンスって、全並行世界共通であるんですね。


「素晴らしい、これはSレアの【発生範囲拡大トリガー・レンジ・エクスパンデッド】よ。今までって手とか足とか、身体の突端からしか魔法スキルって出せなかったと思うのだけど、念力などを除いてね。これは大体Lv1で自分の周囲1メートルくらいから自由に魔法スキルを発生させることができるのよ。かなりのレアねー素晴らしいわ」


 だそうです。キマシタワー? きましたねー。これで攻撃はかなり幅が広がりましたね。ふふふ。


 ――スキル追加――

 精神力向上Lv3

 精神力回復向上Lv3

 **Sレア**

 発生範囲拡大Lv3

 ――――――




 さてさて、皮が大量に手に入ったのでまずは革にします。それでそれを薄くすいて複数構造に。ティッシュやトイレットペーパーもそうなんですが、1枚の分厚い紙よりも2枚3枚の紙を重ねたほうが柔軟性が出て且つ強度が保たれるんですよね。それは革も同じ。

 つなぎ目を出したくないので背中から入るウェットスーツのような感じにはなりましたがかなりいい感じにできました。さすが加工Lv9。


 そして暑さ避けに革で1着のマントを作ってレザー製品は完成。ええところはぜーんぶわいがつこうたで。


 骨どうしよっかなーって思ったのですが、大腿骨の骨ですら数メートルなんで扱いに困りますね。強度は申し分ないけど……。一応しこんどこう。


 ――装備――

 巨大バイソブーの強化レザーアーマーとグローブ

 ――――


 防具と改良資金が手に入ったので、もっと東に進みましょう。うーん時間さえあればもっとしっかりと揃えるものが揃えられましたねえ……。


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