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第2話 地獄から生き延びて、力の苗木を得る。


 ――6時間後――


「あ、あ、あぁ……」



「帰ってきたわよーん。あらーもうほとんど精神が死んでるじゃないの。よほど酷いことしたのねえ」


「そうでもないかな? ねえ源太」


「ただの拷問だよ、がはは。で、そっちの首尾はどうだった。交尾の事じゃねえぞ」


「分かってるわ。この使えないスキルジュエルが寺院の秘宝らしい。スカだったな」


「ゴミはゴミ箱に入れて、さっさと帰りましょ」


「殺さなくていい感じ? まあ、こんな山奥じゃあ生きて帰ってはこれ無いと思うけどな」


「じゃあ使えないスキルジュエルをそいつに捨ててからさっさと帰るぞ」


「はーい、スキルジュエル【能力解放のスキル】よお。私達は転生チートしてるから使えないの。あなたもなにかしら転生チートしてるから……きっと数時間後に能力が暴走して死んじゃうわね。うふふふ。さあ、飲み込んで……【ジュエル取り込み】」



「あああああああああああああああああああああ」


 ビクンビクン


「あはは、金魚のように跳ね回ってるな。よし、どうせこれで死ぬ。ほっておいて俺たちは次へ行こう」


ザッザッザ……。


[左手側補助脳:スキル能力解放発動。活動開始。本体脳および精神の修復開始]

[右手側補助脳:スキル能力解放発動。活動開始。身体のコントロールを奪取。安静な姿勢にするおっお]


 *


 こ、ここは……。私は……拷問されて、なにかスキルジュエルを強制的に取り込まされて……。

[左手側補助脳:少し安静にしていてください]

 *


[左手側補助脳:修復完了]

 よくわかんないしよくわかんないけど、ありがとう。

 しかし勇者様パーティめ。この恨み忘れなどしない……絶対にぎゃふんと……。

[右手側補助脳:今時ぎゃふんといわせるは古いおっおっおっ]

 そ、そうかな。というかどこがしゃっべってるん?

[右手側補助脳:僕たちは両手に存在するお! 僕は右手にいるお。さて、休まないで寺院の探索をするといいなと進言するお。現在はまともな服すら装着してないお!]

 わかった、そうする。あれだけの酷いことをされながら、それが記憶にありながらPTSDになってない。よくわからないけどこの、補助脳って名乗っている異物は凄いことをしてくれたのだと思う。いうことを聞こう。

 

 寺院を探索すると、推測だけど古代超文明の寺院で、モンク系の修行僧が寝泊まりするところかなと思いました。凄い荒らされてるけど。昨日今日で荒らされたという感じが……。

 

 古代超文明、それはこの世界にあった凄い文明で、科学と魔法を融合させ宇宙の天下を取った、といわれている文明。結構いたるところに文明の名残があったり、遺跡が残っていたりするんだよね。


 探索した結果、山を歩くときに使う棒と、まだ使えるモンクの黄色い服を手にしました。

 それでは服を着ます。ごそごそ。ん、なにか異物が……。なんだろ

 「ゴルフボール大の赤茶色の石。これは、スキルジュエルだ。身体能力向上のジュエル。レアスキル……だよね。なぜか鑑定されてる。古代モンクが鑑定して隠し持っていたとかかな?」

[左手側補助脳:現在すべてのスキルが消失しております。取り込むことをお勧めいたします]

 ……スキルないんだ。そうだね、取り込んでおこう。

 【取り込む】……おお。すごい! 力がみなぎってくる!




 **


 つまり、埋め込まれたジュエルで君らが活性化し、私を助けたと。そして補助してくれる存在だと。

[左手側補助脳:そうです。みぎ、ひだり、別々に自由行動が出来ます。本体がコントロールすることももちろん可能です〕


 [右手側補助脳:マスターのスキルレベル上昇効果は、通常の上昇値、Lv(レベル)1で100パーセント、最大Lv(レベル)5で500パーセントではないお!]


 [左手側補助脳:3の累乗となっております]


マジで? あ、牡丹ちゃんでお願いします。それとやわらかく、ひだりて、みぎて、って呼びたいんだけど。


[みぎて:はーいだお。牡丹ちゃんのLv(レベル)1スキルは3倍の効果を発揮するお。マックスレベルのLv(レベル)5だと24,300パーセントになるお!]



 ぴゃー。



[ひだりて:すでに3倍の効果を発揮するので、身体能力向上のジュエルの効果は3倍。一般人よりは強いのではないかと察します]

「さいつよなのでは?」

[みぎて:さすがにジュエルを合体させて鍛えないとだめだお!]

「そっか、でもいいや。いつかきっと、勇者様御一行と、夢に出てくる博士をぼっこぼこにしてやるんだい!」



 まずは冒険者ギルドに戻って仕事をもらうぞー!


――スキル一覧――

所持スキル


レアスキル

身体能力向上のジュエルLv1


固有(ユニーク)スキル

能力活性化

――――


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