表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/43

第14話 一気にティムハンドまで!ぱーるせんせーい!

 忘れてました。この世界は厳しいのです。


 そう、だから目の前でデカいゴブリン、恐らくはホブゴブリンに虐殺及び凌辱されている一団が居てもおかしくはないのです。


「まじですかー! クーガーおりこうさんにしていてね!」


 そういって『中型機動装甲車クーガー』から飛び降りると、真っ直ぐにホブゴブリンの群れに突撃!

 お楽しみだったホブゴブリンはちょっと出足が遅れてしまったみたい。貰った。

 手始めに高圧放水で一匹の首を折り殺すと、そのまま狙った突撃で凌辱お楽しみ中のホブゴブリンを屠る!

 グサりとハマって抜けなくなった槍を手放すと、右手で3匹目正面にいるホブゴブリンに火炎放射! 温度コントロールLv2によって5千度まで引きあがる! 一気に消し炭に!

 後は流れるように後ろ腰に着けていた大きいダガーを左手に取って、4匹目のホブゴブリンに狙って心臓をダガーで突く! これをホブゴブリンはシールドで防御、ダガーが突き刺さって抜けなくなる。


 左手を手放して風を高圧放射! 暴風で吹き飛ばす! 上空100メートルまで吹き飛ばされたホブゴブリンは地上に落下してリタイアだーッッッ!


「あと一匹! 狙ってからの、氷の、ジャベリン! って凌辱されていた女も貫いちゃうな、肉弾戦だこの野郎!」」


 そういって襲い掛かると、右右左の連続打ち下ろしストレート! 総合能力Bをなめるなよー!

 もんどりうって倒れたホブゴブリンに狙った高圧放水で首を折り、ゲームセット。


 この間3分かからず。うーん、人間相手じゃなければ結構いけるんですよねえ……。


「状況を見ると……10名くらいいて、生き残りは3名。男性2名に女性1名ですか。武器防具も持ち歩かずに何をなさっていたんですか? ここは厳しい世界なんですよ、まったく同情できないですね……」


 私は武器を拾ってしまうと、まだ使えるゴブリンシールドを拾ってさっさと消えました。この世界は非情なんです。




 なんてできないのが冒険者であって。精神ラリってる女性を介抱しつつ、オアゲボンに3名を送り届けました。特に報酬はないのですがこういうのって冒険者の基本ですしね。


 *****


 色々あってなかなか進めませんでしたが、クウィックの首都まで帰還。特にやることもないので、すぐに川を渡るお金集めです。


 そう、クウィックは『国際河川キルウィンダス』という川に隣接している都市なんですよ。ガイドブックに載ってました。


 川を渡る料金は、車込みだと100ドルエン。結構しますね。ハンターギルドの賞金でお金を稼ぎますか。


 **


 なんとまあ、夫がしている不倫の証拠を探感知(たんかんち)で見つけて200ドルエンの賞金がでました。夫ざまぁ。


 さー川を渡りますよー! 国際河川で広ーいので、船を使ってわたります!


 どんぶらこっこどんぶらこっこ。

 どんぶらどんぶらどんぶらこっこ。


 いやー爽快ですね! うーみーはーひろいーなーおおーきーいなー。


[みぎて:ここは川だお]


 右手を思い切り船のヘリにぶつけて歌はおしまい。

[みぎて:おおおおおおおおおおおお!?!?]



 はーい、渡りましたー! ここからもっと北西に進めばティムハンドですね!


 よーし、いっくぞー!


 ――――


 大公国どうしが南北に接する国境都市、スノーウォールで止められました。通行料金150ドルエンかかるそうです。もってない……。

 戦争が近くなって兵士が戦争に使われるようになり、冒険者ギルドのモンスター掃討なんかは需要はとても多いのでジュエル狙いもかねてモンスター退治して何とか通過。。残り50ドルエンしかありませんが、道々の村で稼げばティムハンドまでいけるっしょー!



 クーガーの魔石燃料が尽きました。順調にいかんな……。

 近くの村に赴いて、ダンジョンの場所をお聞きしてダンジョンで魔石集めです。目標は金額にして1500ドルエン位。


 近くにあったのはグール、腐食鬼ってやつですね、そのダンジョンでした。うーん、魔石は小さいけどやるしかない。満タンにする必要はないしね?



 ***


 特に問題なく処理は進みましたね。グールが落とす、なんでも栄養にできてしまうスキル【悪食】も、なんとスキルLv3になるまでドロップしました。こりゃあ腐り切ったリンゴでも栄養にできらぁ!

 ちなみに奴隷に取り込ませて、腐ったスープなんかを飲ませるために使うことが多いって、宿をお借りしていた村の村長が言ってました。ダンジョンに近いからいろいろと知っているんですね……。



 さ、クーガーもなんとか次まで進めそうですし、再度しゅっぱーつ!


 道の途中でまた国際河川ですかぁ。ローゼルス川。でもここを抜ければティムハンドまで目の先!


 ちなみにこの河川は南北に通っているのですが、ここを東に抜けるとすぐにカオマース大公国の首都。西に抜けると都市ティムハンド。ティムハンドで国境線がちょくちょく変わるということは、カオマース、ラティン、ロゼスの3国同盟はステアミナ神王国にかなり押されていることになりますね……。カオマースがやられたらラティン大公国とロゼス王国が分断されますから、負けるでしょうねぇ……。冒険者としてはあまり関係ない、といいなぁ……ステアミナ神王国がどういう制度なのかわからない。謎の国、神王国。




 ぎゃーローゼルス川を渡る費用が200ドルエンもしますよ! 戦争が近いとお金かかるなあ。ここには街があるわけではないので、途中で通過した都市クレイウォンドまで戻ってお金稼ぎですね。


 犯罪者の取り締まり、か。戦争が近いとこういうのも増えますねえ。黙々とこなし【観察】スキルと300ドルエンをゲット。戦争が近いと物価は高いんだけどね。人を【観察】して、犯罪スキルを覗いて犯罪者か調べるってえのはちょっと、心に来ましたな。警察官のお仕事ですよ……。


 もやっとしながら川を渡って、ティムハンドに到着です。一気に来たなあ……。



 パール先生を探して、ここで訓練に励みます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 軽く読めて面白かったです! 今後の展開も期待します!!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ