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当番弁護士①

「9番さん。当番弁護士さんが来て下さっているから」



――9番とは私のことです。留置場では拘束されている人を、警察官は全て番号で呼びます。


 9番というのは、2020年になってから身柄を9番目に拘束されたという意味です。ちなみに師匠や大将の番号は三桁でした。これは身柄を拘束されたのが、昨年の末だったことを意味しています――



 留置場勤務の警察官が私を呼びに来てくれました。


(助かった。何とかなるかもしれない)


 急いで留置場から出してもらい、接見室に向かいます。


「銃刀法違反なんだってねえ。持っていたのは拳銃?」


 弁護士の先生は帽子をかぶった年配の男性でした。


「いえ、包丁です」


「包丁か。だったら無罪だな。まあ裁判が終わるまでしばらく拘束されてしまうだろうけれど。たいした事件ではないな」


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