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ニセ者の正体は警察官だ①

 清楚ではあってもブラウスを着ているドクターは、警察から拉致・監禁されて以来、女性とは全く接触していない私には、今、私が対面している相手が女性であることを自覚させるには十分過ぎていた。



 私が住んでいたアパートの大家さんについては、聞いてもらいたい事が、まだあったのだが、私は割愛することにした。ドクターへの負担を減らしたかったからである。



 その話というのは、私がアパートを出ていく時、長男だと言って同伴させた男がいるのだが、この男がニセ者だったという事実だ。


 なぜニセ者だと断言できるのか?


 それは、この長男にかって会ったことがあるから。


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