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神奈川県警
そこで、いつの頃からか「私の住んでいたアパートがオウム真理教のアジトであった事を公表して欲しい」と依頼内容を変更していたのでした。
しかし神奈川県警は全く取り合ってくれません。そこでより気を大きくするためウイスキーをあおり再び電話をするという事を繰り返しました。
ウイスキーを飲み過ぎてしまったのでしょう。
それから後の事は、断片的にしか記憶がありません。
断片的に私が記憶しているのは、以下の事実です。
片手に刃渡りが21㎝ある包丁を持ち、ガムテープで包丁を持った手をグルグル巻きにしていたこと。これは包丁を相手に奪い取られないようにするためです。
このとき警察に対する怒りが激しい波のように、私の全身に拡がっていったことは憶えています。




