表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
129/277

懲罰房

 大将が言葉を続けます。


「以前、80歳ぐらいのおじいさんと同室になったことがあるんだよ。


 留置場から出してもらいたくって認知症のフリをして、部屋の中で随分と騒ぎまわって。警察官も最初は『静かにして下さい』って、穏やかに言う程度だったんだけど、いつまでも騒ぎ続けるものだから最後は怒り出して


『やい。じじい。静かにしろ』って、爺さんを捕まえて懲罰房に連れて行ったことがあったなぁ。あざやかな手つきで軽々と爺さんを拘束していったよ」


「さっき、あの青年が言っていた暴れる人って、時々いるんですね。あざやかな手つきというのは、警察官は逮捕術を習っているからでしょう」


 大将も独身で、両親はもう亡くなっているのだそうです。


「ああ、俺ももっと親孝行しておけばよかったなぁ」


 大将は、自分の人生を振り返って盛んに反省している様子でした。口には出しませんでしたが、犯罪を犯してしまった事を悔やんでいたのだと思います。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ