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大学は先日復学したばかりであまり休みたくなかった。



…病気に負けないで、卒業したい。



あの看護師さんに言われて少し貪欲になってきたかもしれない…。




親には申し訳なかったが、車で学校まで送ってもらうことにした。



「気持ち悪くなったり、何かあったら電話してね!直ぐに迎えに来るから。」


心配そうな母を背に大学の中に進んでいく。




ほぼ一年間休学していたので留年している。


同級生はほとんどが年下になってしまったが、同じゼミで何人か話をする子が出来ていた。



「結衣!おはよう!調子どう?」



めぐみは年下だけど、気の許せる友達の一人だ。


私が急に1週間休んだせいもあり、心配してメールをくれていた。




最初は少し濁して話をしたが、今後は大学に通いながら治療をしていく事も考えて昨日の電話で正直に病気をカミングアウトした。




「おはよう!めぐ。昨日はごめんね。」




「私も急に泣き出してごめん!」


割と明るく照れ笑いをするめぐみ。




昨日電話で話してた時、二人で泣いた。


めぐは「なんで言ってくれなかったの!」

と泣きながら怒った。





「ずっと体の線が細くてなんかあるのかなって思ってたけど、いつか自分から訳を話してくれると信じてた。

でも訳を聞いたら、こんなに大事な事をなんでもっと早く言わないんだって思って、なんか私の事信じてくれてないのかなぁって思ったりして、自分が不甲斐なくて不甲斐なくて…。」



そうしてめぐは受話器の向こうでズビズビと鼻をすすり出した。



「今度迷惑かけるからって話さなかったら、結衣の家に押しかけて話聞くまで帰らないから。」



「うん。」



「こっちとしては協力したい!って気持ちが大きいんだから!何でも言うんだよ!」



「分かった。ありがとね。」



そんな話を電話でした。





「ね〜結衣。今日は何限まで居れるの?」



「んー、多分最後まで大丈夫だと思う。」



「そっかじゃあ後で研究室付き合ってくれる?」



「分かった。」




「それとさ…結衣が学校休んでる時に、別のゼミの教授から声掛けられて結衣のこと聞かれたんだけど。」



「え?どの教授?」



「んー、ゼミの名前は忘れたけど…。

教授の名前は佐伯教授って言う人。」



「知らないな〜。」



「私もあんまり絡んだことない教授だから、変に思ったんだけど。

いつから休んでるかとか聞かれた。」



「そっか、誰だろ…。」



「気をつけなよ〜。なんかあったら私に言うんだからね!そんじゃちょっと講義行ってくる!」



「はーい。いってらっしゃーい。」



めぐみは授業へ、私は教務部へ診断書の提出とゼミの教授へレポートの課題について質問に行くことにした。




担当教授への質問が終わり学食へ行こうとした時、一人の教授に呼び止められた。


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