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霧の勇者は業が深い  作者: 彼岸花@
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スライム召喚券を使おう

◆◆◆スライム召喚券を使おう◆◆◆

「ふぅ、すがすがしい朝だな。」


「おにいちゃん、もうすぐ昼だよ?」


「まぁまぁ、細かいことはいいんだよ。そういえば、ギルドの方はどうだったんだ?」


「レイドボスよね?でっかい鳥が時々出るみたい。」


「でかい鳥かぁ。欲しいなぁ。」


「ダメよ。もう何人か食われてるらしいわ。」


「あーじゃぁダメだなぁ。っていうか、もたもたしてたらテイムできるレイドボスが無くなっちゃうんじゃ?」


「人を襲うタイプのレイドボスはもう手遅れなんじゃない?」


「だよなぁ。まぁいいか。スライム召喚券使おっと。」


「庭でやるの?」


「一応外でやろうかな。確変とかでメタルな奴が出て逃げられたら嫌だし、壁で囲ってから使おう。」


「それが良さそうね。」




「壁で囲うのはいいけど、暗くなりそうだな。」


「じゃじゃーん!光の剣!ちょっと短剣を地面にさしてくるわ!」


「頼むよ。」


「ぴかーん!」


―ミレイが光っている。


「もしかして、発光の剣か?」


「そーだよー。」


「ミレイ自身が大きくなれるから意外と明るくなるな。」


「へへー、すごいでしょー。」


「ああ、ミレイは凄いな。」


「準備できたわ!」


「天井も出来たし、やってみるか。この券ってどうやって使うんだ?」


「しょうがないわね、私がやってあげる。」


―マカが召喚券を高く掲げた。


「スライム召喚!」


―マカの前にスライムが召喚された。


「おお、スライムだ。ちっさいな。ぷるぷるしてる。触っても解けたりしないよね?」


「酸は出せるみたいだけど、防御は突破できないし、ミスリルが溶けることもないわ。」


「なるほど。とりあえずテイム。さすがに楽勝で成功だな。人の服とかを溶かしたらダメだからな?」


―スライムはぷるぷるしている。


「よーし、スライムのLv上げだーーー!」


「待って待って、魔王さんが箱並べてるし、あれも開けるんじゃないの?」


封印された不思議の箱・緑が19個きっちり一列に並べられている。


「結構あったんだな。」


まとめ買いした以外にも時々魔王様が買っていたけど、意外とあったんだな。


「時は来た。今こそ汝らの封印を解き放ち、我らの糧となれ!」


―魔王様が流れるような速さで箱を開封していった。なんか手馴れてるなぁ。


「あんなにまとめて開けても大丈夫なのか?魔物とか混ざってそうだけど。」


「ハズレでもしょっぱいアイテムしか出ないわよ。それに、もう開けちゃったし。」


「魔物とか出て来てないしMAP移動も起きないから大丈夫か。魔王様―何かいいの出ましたかー?」


「ふむふむ、今回はなかなか良いぞ?こっちに来て見てみるがいい。」


「えーと、どれどれ…。」


鉄のロングソードx3

鉄のダガー

鉄のスコップ

鉄の鎧

鉄の靴x2

ポーション[入門]x4

ポーション[初級]

ポーション[入門] のように見える毒薬x2

世界樹の枝 のにせもの

マジックシルバーの兜

『ツタの生える鉄の大鎌』

『信じられないほどおいしい魔界のポーション』


こんな感じだった。世界樹の枝のにせものは、さりげなくいい素材を使っているのでそこそこの値段で売れるらしい。


魔界のポーションが気になるけど、まだ慌てるような時間じゃない。


「早速これは我がいただくとしよう…!!」


今だ!


「魔王様、よろしければ私めにも一口お与えください。」


「うむ、いいだろう。」


―魔王様が魔界のポーションを差し出してくれた。


いよっしゃあああああああああ!!


「ありがたき幸せ。UMEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!」


これを真顔で飲める魔王様はむしろすごいな。あ、間接キス最高です!


「ありがとうございました。この御恩は一生忘れません。」


―マカが呆れた目でこちらを見ている。やめろ!俺の精神力はガラス並なんだ!


「よきにはからえ。」


「しかし、妙に高いなぁとは思ってたけど、マジックシルバーの装備が出るのか。これ売ったらもう1セット買えそうだな。」


「普通はこんなに何個もいいものでないわよ。魔王さんはラックが高いのかしら?」


「わしは認めぬ!リアルラックなどという物は実装されていないのじゃ!じゃから、わしがガチャを引いてもダブリばかり出るのは運営の仕業に違いないのじゃ!」


「全て暇神様がやりました。」


「ゆるさぬ!今すぐ抗議してくるのじゃ!」


「いやいや、冗談ですって。まぁ、暇神様は暇だからいいか…。その鎌は使うんですか?」


「なんかこれダサイし鉄だからいらぬ。」


「鉄なんだよなぁ。ツタはどんな感じですか?」


「見よ。」


―鎌にツタが生えた。


「使えねぇ…。」


「じゃぁ、私がもらってもいい?錬金に使えそうだわ。」


「フッ、好きに使うがいい。」


「ありがとう。これで中和剤が簡単に作れるわ!」


「そのツタ、ポーションに入れるなよ?」


「大丈夫よ!鑑定がそういってるわ!」


「そうか…。」


まぁ、虫とか入れられるよりマシか。…何で出来ているかわからないけど。





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