旅行に行こう2
◆◆◆旅行に行こう2◆◆◆
「あれ、なんかぞろぞろと歩いている人たちがいるけど、何かあったのか?」
「ちょっと見てみるわ…。えっと、私たちが作っている町への移民みたい。」
「移民?わざわざ遠いところにご苦労だな…。」
「今なら家がもらえるし、仕事にもつけるかもしれないでしょう?それでみたい。」
「もしかして、元スラムとか?カルマは…青と黄色か。でも、移民の受け入れってやってたっけ?」
「さぁ、聞いてないけど…。」
「やっている。移民の分の建物も作った。」
「そうなんだ。ネネリムちゃんはしっかりしてるなぁ。」
「こんなに人を集めて、メガロポリスでも目指してるのかしら?」
「もともと100万人超えてるじゃん。」
「そういえばそうだったわね。じゃぁ、国でも作る?」
「乗っ取った方が早くないか?」
「そうでもないんじゃない?結構好き勝手やってるみたいだし、1から作り直した方が早いってこともあるわよ?」
「まぁ、勝手に発展させてくれる分にはいいか。町長とか面倒だし。旅行にも行けない。」
「そうね。」
「んー・・・。」
「あ、魔王様おはようございます。」
「おはよう・・・。」zzz
ああ、魔王様!動くと魔王様のちっぱいが!
「!」
あ、魔王様起きた。
「お、おはよう。」
「おはようございます。今日から旅行することになって、今は移動中ですよ。」
「うむ。そうであるか…。」
「魔王様の分のおやつも買っておきました。とりあえず、オレンジジュースにします?」
「でかしたぞ、さすがは我が半身だ。…ふぅ。やはり朝のオレンジジュースは最高だ…!!」
「お昼ですけどね。勝手に連れて来てしまいましたけど、大丈夫でしたか?」
「大丈夫だ、問題ない。」
魔王様!それ、神サイドのネタです!言わないけど…。
「ちょっと!起きたならおにいちゃんから降りなさいよね!」
「ふわああ!そうだった!!」
ああ、魔王様の感触が…。まぁ、どうせ今晩一緒に寝るから今はいいか…。
「それと、魔王様。旅行中だけ早起きできたりします?」
「無論だ。我が半身が起こしてくれるのだろう?」
「俺が起こすのか…。トリアテ様、眠気覚ましの付加スキルってあったりしませんか?」
「当然あるが、使うと今度は寝るのが難しくなるが良いのか?」
「寝る時は…睡眠付与で寝ましょう。」
「薬漬けならぬスキル漬けじゃのう。眠気覚ましではなく覚醒付与にするのじゃ。字面から強そうに見えるがランクを上げなければただ目が覚めるだけじゃがの。」
トリアテ様に教わりながら覚醒付与を取得した。久しぶりにSP使ったな。
「よし。これで眠気とはおさらばだ。魔王様、試しに使ってみます?」
「フッ…覚醒の力を得るとは、さすがは我が半身よ。構わん、やれ。」
「未だ睡魔に囚われし魔王様に目覚めを!覚醒の力!」
いや、ただの覚醒付与[入門]なんだけどね。
「おにいちゃんって本当に何でも取得できるのね。」
「ん?そうなのか?」
「相性とかが悪いのはスキル取得リストに載ってなかったりするわよ?」
「将太はだいたいの一般スキルを取得可能なようじゃな。」
「だいたいは取れるらしい。」
「さすがおにいちゃんね。」
「取れるからって役に立つわけじゃないけどな。」
「取れないよりいいじゃない。」
「まぁ、そうだね。」
それにしても、なんで俺と相性悪そうなのまで取れるんだろう?剣術とか…。
黒髪だからか?よくわからんな。




