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霧の勇者は業が深い  作者: 彼岸花@
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新しい町を作ろう6

◆◆◆新しい町を作ろう6◆◆◆

巨大蟹はいいものだ。


味は確かに普通の蟹なのかもしれないが、とにかくデカいので身の部分が大きく、しっかりと味わえる。


デカいから殻を取るのは簡単だし、普通の蟹ならほとんど身が入ってなくて食べられたものではない所でさえ人間サイズな俺たちにとっては十分に身が詰まっている。


魔王様は諸事情があって唸りつつも食べるのを諦めていたし、

トリアテ様に贈ったらインセクトスレイヤーに抹殺されてそういえば分類は虫だったことを思い出したりしたが食材はうまさが正義だ。


まぁ、本当の虫はお断りだが…。


残りはインベントリに保管してあるので当分カニ料理を好きな時に楽しめる事となった。


他のレイドボス?毒蛇とかゴーレムとかなんかグロいやつとか人型とかだったから食えたもんじゃない。


「おにいちゃん、引いてるわよ?」


「ん?あ、マジだ。ぉぉおおおらぁぁぁぁあああ!」


総ミスリルの釣り具は多少乱暴に扱っても大・丈・夫!


「なにこれ?まだ釣れたことない魚だな。」


なんか長い。でも形は魚だ。


「ミンドリアンソレイレね。白身で味はいいみたいだけど、骨がものすごくたくさんあって食べるのは大変らしいわ。」


「なんだハズレかよ。魔物調教にも反応しないしインベントリ行きだな。」


「霧の勇者様、闘技場が完成したとのことでしたので、ご報告に参りました。」


「んー、あー、そうか。ありがとう。」


「闘技場では魔物対挑戦者や魔物同士を戦わせて勝敗を予想する試合も用意する予定なので是非にとの事でした。」


「へぇ、それいいね。うーん、でも、俺が離れると釣りがなぁ…。」


「でしたら私が交代いたしましょう。これでもLV19ですので。」


「マジで?いいの?よっし、んじゃ、行ってくる!」


「いってらっしゃいませ、霧の勇者様。」




「基本的なルールはバリアを破壊されたり場外で負けです。これらの機能は旗取りに使われている装置を流用していますので、旗が無くなった旗取りみたいな感じですね。」


「なるほど。そして5VS5と20VS20に加えて1VS1もあるのか。いいね!」


「ワニも出場させておけば、トワイトライの防衛力の改善も出来そうね!」


「たしかに!さっそく一試合やって欲しいものだが、さすがに挑戦者はまだいないよなぁ。」


「こんなこともあろうかと1パーティ確保してあります。」


「さすがネネリムちゃん!じゃぁ、誰を出場させようか…。」


「私出たいなー。」


「いやぁ、ミレイは強すぎるからだめなんじゃないかなぁ。」


「大丈夫ですよ。ミレイさんはその魔物組と挑戦者の勝った方と戦ってもらいましょう。」


「やったー。」


「なんか負けた方が得をしそうな試合になりそうだな。」


「挑戦者は新たに加わった人たちの冒険者パーティーなんですが、カルマが高いせいで不遇だから改善しろとうるさい奴らなので、見せしめに丁度いいです。」


「ふむふむ、じゃぁ、総当たり戦にしないか?1回だけなら調子が悪かっただけかもしれない。」


「ではそのようにしましょう。」


「フッ、では我が下僕共も参加してやろうではないか…!!」


「ま、魔王様が昼なのに起きているだと…?!」


「今日はたまたま目が覚めたの!それで、えっと、私も」


「おーいッ!ここが新しい闘技場かーッ!」


「やぁ、夏海ちゃん。」


「よー隊長ッ!なかなかいい出来栄えじゃねーかッ!アタシも混ぜろよなッ!」


「我も参加しようかと思ったが、ここは遠慮しておこう。我にはなさねばならぬことが多い、また会おう…!!」


「そうかー頑張れよッ!それで、何の話をしてたんだ?」


「完成記念に一試合やろうって話です。夏海さんも出ますか?」


「もちろんだぜッ!」


「ミレイ、本当に出るのか?」


「私、出るのやめるー。治癒の勇者様はむりー。」


「はい、はい!私も出ます!お姉様と真剣勝負ですね!あ、霧の勇者様こんにちは!」


「こんにちは。なんか、総当たり戦やったら酷いことになりそうだな。挑戦者だけ3戦してもらうか。」


「もはやいじめね。」


「こんなに戦力が余っている町で強いから優遇しろなんて言い出すのが悪い。」


「これだと魔物チームが少ないのでもう何チームか出してもらえませんか?」


「うーん、じゃぁタガメとワニと…蜂にも出てもらうか。ミレイはやめておくのか?」


「マスター知らないの?こういう時に出場すると結局戦いたくない人と戦う羽目になるんだよ?お約束だよ?」


「たしかに、挑戦者が最後まで持つかどうか怪しいな…。挑戦者は魔物たちと戦ってもらって、最後に夏海ちゃんと剣聖の一騎打ちを観る。これでいこう。」


「わかりました。この編成なら初戦はワニですね。」


「ん?そうなのか?」


「一番弱いビーララに負けたら残りと戦ってもらえなくなりますので。タガメは新種なので2番目でも大丈夫でしょう。なのでワニを初戦にするのが良さそうです。」


「なるほどね。ちなみに、ワニは一般的には何て呼ばれているんだ?」


「巨大ワニです。」


「時々何のひねりもない魔物がいるよな…。勇者が名付けてるのか?」


「たぶんそうね。この調子だとタガメはタガメって名前になるわ!」


「どうせならもうちょっとカッコイイ名前を付けてあげたいけど、どう見てもタガメだしいいか。」



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