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霧の勇者は業が深い  作者: 彼岸花@
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新しい町を作ろう5

◆◆◆新しい町を作ろう5◆◆◆

「お初にお目にかかります。下働きとして配属されたゼレーテと申します。雑用はお任せください。」


「これはご丁寧にどうも。」


普通そうな人で良かったー。なぜか軍服っぽいの着てるけど大丈夫だよね。


「私は部下になりますので、そのお言葉遣いは適切ではありませんね。早急に時間を設けますので、あまりボロを出さないようにお願いします。」


「は、はい。」


なんか厳しそうだ…。


「私はサッラ。暗殺と偵察、警護はお任せください。」


「そ、そうですか。」


下働きじゃねぇ!


「本日のご予定はデストリンドとトワイトライに出現している大型魔物の討伐と伺っております。被害を防ぐためにも準備をお急ぎください。」


「そうだね、町の人が不安がると良くないし。」


「デストリンドは暗黒龍がいるし、トワイトライも防衛戦力としてワニを置いてきたから被害なんて出ないわよ。」


「隙をついて壁とか道とか壊されたらもったいないじゃん。商人の人は外出しずらくなってるだろうし。」


「どうせ行先にもレイドボスが出てるんでしょ?誰も行かないわよ。」


「こういう時こそ稼ごうとする商魂たくましい人がいるんだって。それに、寝っ転がってても倒せるんだから倒しといたほうがいいんだって。ほら、もう1体倒したぞ?」


「ふざけていないで、速く準備してください。」


「いや、本当に倒したんだけど…。素材は回収したし、見せてあげるよ。この屋敷で出すとどこか壊しそうだから、広場に移動しようか。」


「そんな馬鹿な…。」


―広場にぞろぞろと移動して、討伐したレイドボスを丸ごと出した。


「よもやこれほどとは…。」


「蟹のレイドボスだったのか。すげーもったいない…。あ、でも食ったらうまいか?」


「確認もせずに倒したの?」


「デカい赤マークだったから、とりあえず出血付与を使ってみたんだけど楽勝だったよ。」


「それでこんなにボロボロなのね。どうせ殻は要らないし、蟹でも血抜きしたら美味しいのかしら?毒は無いみたいよ。」


「今日の飯は蟹に決定だな。」


「霧の勇者様。」


「ん、なんだ?」


「もしかして、いつでもミルダース王国を皆殺しにできたのですか?」


「うーん、何人かは耐えれたかもしれないけどだいたいそうなんじゃないか?」


「そうですか…。大変申し訳ございませんが、このことは本国へ報告させていただきます。」


「あー、うん。まぁ、仕方ないかな。」


「さっそくおにいちゃんがボロを出したわね!」


「し、仕方ないんだって!Lv0の一般人が勇者並みのステータスになってるんだからどうせすぐにばれるって。」


「そちらも事実かどうかは存じませんが報告だけはさせていただきます。」


「うわ、もしかして私のおにいちゃんチョロすぎ?」


「ご、ごめん…。」


もうバレているものを隠しても仕方が無いので、このまま他のレイドボスも討伐した。



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