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霧の勇者は業が深い  作者: 彼岸花@
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旗取り2

◆◆◆旗取り2◆◆◆

「ねぇ、もしかして、競歩みたいに早歩きならいいんじゃない?」


「まぁ、森?に入ったし、今更だな。」


「それでも、ちょっと急ぐ感じにするのよ!」


「フッ、我について来れるかな?」


「あ、ずるい!おにいちゃん、私たちも急ごう?」


「わかったわかった。でも俺はこういうの慣れてないんだ。」


「ふわっ!」


見えたァア!


―魔王様が何かに引っかかって転んだ。あ、何か落ちてくる。


俺は華麗に跳躍して魔王様に近づきめったに出番のない盾で落下物を防いだ。


「大丈夫ですか?魔王様。」


「霧の勇者様が跳躍を使ったので戦闘不能になりまーす!」


「あ…。」


「えっと、いちおう、ありがと…。」


「おにいちゃんのばか。」


―俺はむなしくも場外に転送された。


「ふっ、しかし俺には一片の悔いもない…!!」


魔王様、今日は水色かぁ…。


「油断しすぎなのじゃ。」




***マロニカのターン***


「おにいちゃんはあとでおしおきが必要ね。それはともかく、私たちは頑張りましょう?」


「う、うん。」


「この様子だと、他にも罠がありそうだから、慎重に進まないと…。」


ひどい掌返しだけど仕方ないわ。あ、あれは薬草…。い、今は我慢しないと…。


「あ、敵を見つけたわ。一緒に攻撃しましょう?」


「うむ、期待するがいい。」


「一撃で倒せるか解らないから、私が攻撃した方向に追撃してね。魔法は威力高すぎるから駄目だからね?」


「むむ、魔法が使えないだと…?我は魔法以外の遠距離攻撃に持ち合わせがないが…?」


「じゃぁ、石でも投げてくれないかしら?」


「フッ、魔王たるもの、そのような攻撃に頼るわけにはいかぬな。」


「何しに来たのよ…。とりあえず攻撃するからね。」


「ふむ、その槍よりも…これがいいだろう。」


―魔王さんが土か何かで槍を作り出した。


「タダで投擲武器を作れるとは、意外と便利なのね。もらっとくわ。」


投擲に使ってるのは安物だからすぐ壊れるしもったいないのよね。


「いっけー!」


―土槍が敵に当たった。バリアが割れて転送されていった。


「ふぅ、やっぱり罠とか仕掛けてたやつだったのかしら?大したことなかったわね。」


いくら攻を強化してないと言っても、Lvが高いからそこそこの威力は出せるのよね。


「闘技場チーム一名、戦闘不能です!」




***ミレイのターン***

マスター退場になっちゃったし、さっさと終わらせちゃおっと。


木で視界が悪いなぁ。適当に攻撃しながら進んだ方が良さそうかも。


ザックザック、ザックザック。


―ミレイは適当に茂みを攻撃しながら進んでいる。



「アタックワン!」


5人くらいが少し離れた木や茂みから飛び出してきた。もー少しでそこも攻撃するところだったのにー。


まーいいや。グサグサッとねー。


―前の方にいた2人は盾で防いだけど、後ろの2人は仕留めた。1人は避けたけど。


「食らえ!」


―2人が盾を掲げたままぶつかってきた。


「そこ、バリア無いんだよねー。もしかしてー、よく見えなかった?」


バリアは人型の部分にだけかかっているから、届かないのかな?


「ふっ、足を止めたな?」


―後ろから誰かが出てきてバリアを割られてしまった。


「えー?!うそー!!」


「一人で出てくるからそうなるのさ。」


場外に転送されてしまった。


「えーっと、闘技場チームは2名戦闘不能!挑戦者チームは木の魔物が戦闘不能です!」


「おかえりミレイ、残念だったね。」


「くやしー!次は負けないんだからねー!」



~トワイトライCランク闘技場チーム~

弓と罠、そして奇襲を得意としており、見事な連携で敵を追い詰める。

闘技場の整備へ協力の関係で地形にも熟知しているため、新参の挑戦者を苦しめる壁となっている。


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