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霧の勇者は業が深い  作者: 彼岸花@
5/176

◆◆◆霧◆◆◆


「とりあえず、使ってみますね。」


今ばらまいている霧にも適用できるみたいなのだ。ON、OFF機能付きとは便利である。

安全のため、触れている部分はできるだけ小さくして…


「毒付与ON!」


なんとなく気分でさけ…ん?

木が倒れてきた!


「え、きえた?」


敵か?何が起きているんだ?とりあえず、霧を薄めてみるか?逃げたほうがいいのか?でも、どっちに?

倒れた木は目の前の木だけじゃない。あらゆる方向で同じ現象が同時に起こっているみたいだ。

倒れてきた木が朽ちてボロボロになっている?タイミング的に毒霧?


「あの、神様?これは、いったい?」


「いや、わからぬ。おぬし、なにかスキルでも発現したのではないかや?DPが一気に増えたからおぬしが原因のはずじゃ。」


たまたまLvアップしてなにかスキルが生えたとか?見てみるか。


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中川 将太 Lv13 EXP0 下級ハイヒューマン 男性 クラス:観光客  HP217 MP85 攻49 守40+1 魔68 護75 速11

スキル 霧+毒付与[入門] SP12

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「スキルは増えていないみたいです。Lvは13になっています。」


「おぬしの周辺には生命体がいなくなったみたいなのじゃ。じゃが、毒霧はこんなに強くないはずなのじゃ。そうじゃ。SPに余裕があるのじゃろう?スキルのログを取得してみよ。」


ログ?そんなのもあったのか。あれば便利そうだし、SPに余裕ができたから取ってみるか。


「ログ、ログ…あの、リストのどのあたりですか?」


多すぎて見つからない。


「下から1/4くらいじゃ。そこからもう少し下じゃ。」


「うーん…。あ、あった。」


【ログ[入門]を取得しますか?1SP】Yes No

Yesで。そして、ログ発動。

ログを取得したSP1消費 ログを発動MP1消費


うん。ログ自体は使えるんだろうけど、取得前は普通に分からないよね。


「あの、取得前のことは解らないみたいなのですが…。」


「む。待っておれ、DPを使ってデータを送ってやろう。……どうじゃ?」


では、もう一度。ログ発動。


----------------------------------------------------------------------------

ウォリウに毒付与[入門]を抵抗された。ウォリウに毒付与[入門]を抵抗された。

ウォリウに毒付与[入門]を抵抗された。ウォリウに毒付与[入門]を抵抗された。

ウォリウに毒付与[入門]を抵抗された。ウォリウに毒付与[入門]を抵抗された。

ウォリウを毒付与[入門]にした。ウォリウに毒付与[入門]を抵抗された。

ウォリウに毒付与[入門]を抵抗された。ウォリウに毒付与[入門]を抵抗された。

ウォリウに毒付与[入門]を抵抗された。ウォリウに毒付与[入門]を抵抗された。

ウォリウに毒付与[入門]を抵抗された。ウォリウに毒付与[入門]を抵抗された。

ウォリウに毒付与[入門]を抵抗された。ウォリウに毒付与[入門]を抵抗された。

ウォリウに毒付与[入門]を抵抗された。ウォリウに毒付与[入門]を抵抗された。

ウォリウに毒付与[入門]を抵抗された。ウォリウに毒付与[入門]を抵抗された。

ウォリウに毒付与[入門]を抵抗された。ウォリウを毒付与[入門]にした。

ウォリウに毒付与[入門]を抵抗された。ウォリウに毒付与[入門]を抵抗された。...etc

----------------------------------------------------------------------------


うわ、長い。スクロールバーを動かしてもずっとこんな文が続いている。

時々〇〇を倒した。という文があるので、毒霧で倒したと思ってもよさそうだ。


「これ、俺が食らってたらやばかったんじゃ…。」


「手が大丈夫じゃったから大丈夫じゃ。それよりも、範囲が広かったとはいえ同じ敵に何度も毒判定が行われておるようじゃ。おそらく、おぬしの霧は当たり判定がやたら多いのじゃろう。あれじゃな。ぬしもチート勇者の仲間入りおめでとう。」


「あ、ありがとうございます。とはいえ、何か考えないとまずいよなぁ。」


自爆が怖いし、魔物は安全そうだから霧を解除してみたのだ。そしたら、周囲の状況は予想通りひどいものだった。確かに、十分な毒抵抗の無い敵には無双できるだろう。しかし、たったあれだけの時間で、周囲数kmが草も生えない死の大地と化してしまった。しばらくすれば草が生えてくれるとは思うが、行く先々でこんなことをしていたら怒られそうだし、自分は大丈夫だったとしても誰かいたら巻き込んでしまう。この使い方は自重しよう。そう、どうしようもなくなった時に颯爽と繰り出す切り札として!


「そういえば、魔物を倒すとDPがもらえるんでしたよね?どこで見れるのですか?」


「まだインベントリを使ってなかったのかや?インベントリで確認できるのじゃ。」


ん?おかしいな。あったけ?開いてみるか。あ、これか、0とだけ書いてあったから解らなかった。


「2,034,720DPですか、結構増えましたね。1匹何DPくらいなのです?」


「Lvかける1000DPじゃ。わしへの税金が1割あるがの。」


やっす!白兵戦やってたら全く割に合わねぇ。


「この様子だと、かなりたくさんの魔物を倒したと思うのですが、Lvがあまり上がっていないような気がするのですけど。」


「もらえる経験値は敵のLv+10-自分のLvの結果を2倍にしたものじゃ。100になるとLvアップする。ここの魔物はLvが最大3だったのじゃろう。」


その計算式どっかで見たことあるぞ!自分のLvに応じて敵のLvが上がらないといいが…。


「なるほど、だからLv13から経験値がもらえなくなっただけなんですね。最大Lvが13とかじゃなくて良かった。」


「とりあえず、味方識別みたいなのありませんか?」


フレンドリィファイアをOFFにできれば使いやすくなるだろうけど、欄が長すぎてそれっぽいのがなかなか出てこないのだ。


「ふむ、上からだいたい3/8くらいじゃ。識別[入門]というのがいいじゃろう。識別攻撃は射程が短いから識別付与にするとよい。」


過ぎてたよ。やっぱ、ざっと飛ばし見してもだめだな。それにしても、なんでトリアテ様はすぐに見つけられるんだろう?神様だからかなぁ?ま、いいや。識別付与[入門]っと。


【識別付与[入門]を取得しますか?1SP】Yes No

Yesで。

【どのスキルに適用しますか?】霧+毒付与[入門] ログ[入門]

霧で。


「取得してみたので、普通の霧で試してみますね。」


あ、何もないんだった…。とりあえず、移動するか。


~指名手配のお知らせ~

以下のチラシを出した人物を捜索しています。

有力情報の提供者には100万DP

実際に発見できた場合役立つ情報を提供していただいた方に1000万DPを用意しております。

情報をお持ちの方は、ギルド ガーディアン・フォース または 清浄教会 までお願いします。


~転職の館はじめました~

みなさん初めまして。トリイ・ユズキです。なんと、「転職屋」を始めました!!

え?今の職を辞めたりしたら皆に怒られるって?違う違う!

俺が変えられるのは「クラス」なんです!

全く何の補正も得られない観光客を辞めて、あなたの才能に見合った「クラス」に

転職してみませんか?王都3番通りの西エリア6で開店いたします。ぜひ一度お越しください。

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