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霧の勇者は業が深い  作者: 彼岸花@
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ゴーレムの迷宮6

◆◆◆ゴーレムの迷宮6◆◆◆

「今日は焼肉よ!」


「クリスタルゴーレムが増えたおかげで、結構広く野営場所を確保できるようになったからな。」


「寝る時は危険だから狭くするけどね!」


「まぁ、すぐ隣で敵がわいたら怖いしね。」


しっかりと出現地点を埋めておかないと危険なのだ。


「将太って、牛肉派?豚肉派?」


「俺は豚肉が結構好きだけど、そういえば焼肉の時はなぜか牛肉ばっかり食べてるな。」


「じゃぁ、両方出しとくわね。」


「ありがとう。」


「コーンにしいたけに、えのきにエリンギでしょう、それから…。」


「もしかして、キノコ類が好きなの?」


「え、あ、いや、その…野菜よりは食べやすいじゃない?」


「野菜も食べようね?」


「うー…仕方ないわね。キャベツとカボチャ。これでいいでしょ?」


「そこにあるピーマンと玉ねぎはどうするんだ?」


「いいじゃないの。将太が食べるなら載せるけど。」


「ピーマンは載せてくれ。玉ねぎは…なんか苦手だからいいや。」


「ほら、将太も食べないじゃない!」


「一つぐらいいいだろ?」


「私はちゃんとコーン食べるんだからね!」


「それ、確かアメリカでは主食だったような。」


「野菜は野菜よ!」


「まぁ、いいか。」




「ふぅ、流石に腹いっぱいだ。」


「そうね、それじゃぁ、その、お風呂に入りましょうか。」


「そうか、じゃぁ。」


―どさどさっとお風呂セットを出してお湯を入れた。もはや手慣れたものだ。


「よしっと。じゃぁ、俺はあっち行ってるから。」


「ま、待って。その、今日は、一緒に…ね?」


「え?いや、でも。」


「治癒の勇者とは毎日のように一緒に入ってたじゃない!私じゃダメなの!?」


「いやいや、ほら、マロニカちゃんは年齢が流石に」


チュートリアは異世界だからか13歳で成人なのだ。


「ねぇ、知ってる?獣人は成長が早いから8歳で成人なのよ?」


「え、そ、そんな、まさか…。」


どう見ても成長が早いようには見えないが、これで成人だと?!耐えろ!耐えるんだ俺!!


「今日から、将太の妹になってあげる。欲しいでしょ、妹。」


「え、あ、うん。まぁね。」


義理の妹とか最高だな!


「ねぇ、おにいちゃんと一緒にお風呂入りたいな☆」


「かわいいマロニカちゃんのお願いならしょうがないなぁ!」


義妹だからセーフ!

ああ、トリアテ様。心の弱いこの俺をお許しください・・・・。


「ぐへへ、ついに将太と混浴!」


マロニカちゃん心の声が駄々漏れです…。




「ねぇ、将太。その、流石にじっと見られていたら恥ずかしいな。」


ぷにぷにの柔肌が素晴らしい。これが合法とは、チュートリア、なんて恐ろしい世界なんだ!


「見すぎ。」


グーで殴られた…。


「ねぇ、洗って?」


洗ってってどういう意味なんだろう。


「夏海ちゃんにはいつもしてあげてるんでしょう?私にもやってよ。」


「あ、ああ。」


どうやらここは天国だったらしい。お巡りさん俺です。




「5歳を過ぎても成長が遅かったうえに、最近は全然背も伸びなかったからどうしたものかと思ってたけど、むしろそれで良かったわ。」


「そうなのか?俺はまぁ、嬉しいけど。」


「そうね、将太の好みにドンピシャみたいで良かったわ。それと、おっぱいだけ念入りに洗いすぎ。」


「も、もうちょっとだけ!」


「もう、仕方ないわね。」


「しかし、俺はマロニカちゃんに好かれるようなことしたっけ?」


「え、まぁ、その、なんていうか。落ち着くってやつ?」


「なにそれ。」


「私だって、この世界に来たばっかりの時は、外国人だ!イケメン探すぞ!とか思ってたけど、なんか違うのよね。」


「いや、なんかっていわれても俺には解らないんだけど。」


「まず、話が合わないのよ。獣人ってだけでなんか警戒されるし、日本のネタに乗ってくれないし、仲良くなってもなんか外国人って感じが抜けないから仲良くなれた気がしないし。」


「実際外国人だからそんなもんだろう。日本のネタなんて解るわけないじゃん。獣人差別はまぁ、改めて欲しいけど。」


「差別ってわけじゃないのよ。でもほら、魔物にも似たようなのがいるから、皆怖がっているみたいなのよね。」


「ああ、人間の顔をした魔物…いたな。」


「そう、だから、本当に大丈夫なのか解らないから怯えているだけなのよ。」


「まぁ、動物か魔物かってだけの違いでしかないし、Lvが1以上だったらもう俺にも解らないからなぁ。」


「そうそう、だからしょうがないのよ。」


「にしても、俺じゃなくても、日本人って結構いるんだよね?」


「そうね、でも、日本人顔なのはハズレ召喚だけだし、ハズレ召喚を使う神様なんてほとんどいないわ。」


「そうなのか?」


「神様は定期的に無料召喚チケットをもらえるらしいのよ。私達もそれで呼ばれたんだけどね。わざわざDPを支払ってまでハズレ召喚なんてしないってわけ。」


「まぁ、俺もソシャゲで最安価のガチャ回したのは始めた初期だけだったからなぁ、そんなもんか。」


「私ね、日本に帰りたいわけじゃないけど、日本人が好きみたいなの。だから、そこそこ、見た目も好みな将太はストライクだったって事。」


「それはその、ありがとう。」


「だから、絶対に逃がさないんだからね?覚悟しないさい!」


「ああ、わかったよ。」




~マロニカちゃんのターン~

「将太、おにいちゃん?もう寝た?」


―霧の勇者はぐっすり眠っている。


「もう、一度寝たら全然起きないのよね。ふふ、今日も私の抱き枕になりなさい!」


うん、これやっぱりいいわね。ネネたちもいないし、ずっとこのままがいいなぁ。


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