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霧の勇者は業が深い  作者: 彼岸花@
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沼のダンジョン2

◆◆◆沼のダンジョン2◆◆◆

「とりあえず、肩慣らしは終わったわ。ここじゃレベル上がらないみたいだし、奥に行きましょう!」


「それもそうだね。」


階段は既に霧で発見してある、楽になったものだ。


「階層補正は3しかないみたいだし、次の階はスキップでいいよね?変色手伝ってくれない?」


「嫌よ、面倒だわ!ちゃちゃっとクリアして3階から続きをやればいいのよ!」


「まぁ、どうせ俺が変色を使わないといけないのは変わらないし、それでもいいか。」




そんなこんなでマロニカちゃんのLvを上げつつ、テイムした魔物を増やしつつ、10階まで来た。

ここまでにテイムした魔物は以下の通り。


・ワニ 243匹 後半はワニが多かった。多分メインなんだろう。陸上でも結構移動が速い。マーク付けは50体で止まっている。


・巨大ワニ 4匹 5階からは各階に1匹だけいた。もともとのワニも3mくらいあるが、こいつは10mはある。ちゃんとマークを付けた。


・タガメ 687匹 3,4,5階はこいつが多かった。たくさんいてもジャマだし、護衛にも向かない見た目なので50匹くらいは遠征に出した。こいつはなぜか地上でも強く、連携行動まで取れるし水魔法まで使える。残りは暇な時にマークを付ける予定だ。だれか代わってほしい。


・ヤゴ 100匹 こいつらは沼から出るとあまり活動できないみたいだし虫なので100匹でやめた。変色もやってない。


・トンボ 100匹 6階以降はこいつがうじゃうじゃ飛んでいた。素早いしそこそこの攻撃力もあるみたいだし遠距離も使ってくるので多分このダンジョンでは強い奴なんだろうけど虫は嫌いなので100匹捕まえて残りは見つけ次第抹殺した。マークはつけていない。


・カエル 17匹 このカエル、何故か噛みつき攻撃しかしない。数も少なかった。マークはつけていない。


・大蛇 1匹 8階に1匹だけいた。全長は20mくらい?1匹では少ないのでもう少し欲しいところだ。しっかりマークを付けておいた。


・魚系 1000匹 ぴちぴち跳ねているところしか見たことがないのでどんな奴かは知らないが、餌扱いなのかたくさんいた。虫よりは見た目がいいし、ステータスを上げてしまえば大抵は強くなる。水中ではあまり戦いたくないので1000匹ほど捕まえておいた。もちろんマークはつけていない。1000なんて無理だ。


「我ながら頑張ったな。」


「テイムだけして蟹のマークを付けておらぬではないか。」


「いや、だってこれめんどいし。近くにゴーレムが出そうなダンジョンがあるからそこに期待しているんですよ。」


「ゴーレムにそんな器用な真似ができるものがおるのかや?」


「いるといいなぁ…。」


このテイムした魔物の中で一番強いのはタガメだ。ステータス的にはワニが強いのだが、強化してしまえばそれは誤差にしかならない。数が多くて連携出来て遠距離攻撃を持っていて動きもそこそこ速いタガメが最強だ。


ぶっちゃけ、今回のボス戦ではこいつらに戦ってもらおうと思っている。ボスはどうせ1体しかいないので経験値的にはおいしくないし、まだ投げ槍で一発だろうからマロニカちゃんはあまりやる気がないはずだ。頼めば譲ってくれるだろう。


「いよいよ10階ね。何が出るのかしら?」


「テイムしたタガメが、結構面白い戦い方をしてくれるんだ。このボスはこいつらに戦ってもらってもいいかな?」


「タガメが?私が倒したヤツは普通だったんだけど。」


「俺の魔物調教のおかげで若干賢くなっているのかな?まぁ、見ればわかるって。」


「それもそうね。ボスを1匹倒すより、次の階で雑魚を1匹倒した方が経験値になるから別にいいわよ。」


「よし、じゃぁ決まりだね。」




「ああ、なるほど。ナマズだな。」


「確かに沼っぽいわね。」


「ボスじゃなかったらテイムするのに。」


ボスとして配置されている魔物は残念ながらテイムできないのだ。


「まぁ、いいや。いっけータガメ軍団!」


適当に20匹呼び出した。


「作戦は任せる。ナマズを倒せ!」


―ナマズが水を放射してきた。


―タガメが列をなし、対向して水を放射した。


タガメのステータスを上げておいたから普通にタガメが競り勝っている。


―ナマズの左右からタガメが特攻した。ナマズはあっけなく倒された。


「うん、強いな。でもやっぱり、見た目が最悪だ。」


「虫はダメね。最後の群がってる奴なんか見ただけでダメージを受けた気がするわ。」


「とりあえず、戻しておこう。」


「ここ、次あるかしら?なんか全体的に弱い気がするのよね。」


「霧で様子を見てみよう。」


次はダンジョンマスタールームのようだ。


「次で終わりみたい。ダンジョンマスターがいたから石化させといた。」


「なんで毎回石化させるの?」


「これなら痛くないでしょ?」


「そういう事。」


「コアも回収できたし、帰ろうか。」


「そうね、次行きましょう!」


コアをもって外に出ると沼のダンジョンは崩壊を始めた。





~ダンジョンボス~

10の倍数の階はかならずボスがいるが、それ以外の階はボスがいたりいなかったりする。

全部ボス部屋のダンジョンもあれば、時々思い出したかのように不定期でボスを混ぜてくるダンジョンもある。

おそらく、ダンジョンマスターの性格によって変化するのだろう。

冒険者ギルド ダンジョン調査課


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