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霧の勇者は業が深い  作者: 彼岸花@
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凱旋

◆◆◆凱旋◆◆◆

「やってくれたね…。」


「い、いやぁ、俺の大手柄ですね。」


「あまりにも大手柄すぎて、君を僕の部下にせざるを得なくなった。しかもそれなりの地位にね。」


「えっと、できれば辞退させてもらいたいなぁって。」


次に会う勇者に勝てるとも限らない。っていうか、治癒の勇者に強い槍をあげるだけで負けそう…。


「一人で軍隊を壊滅させたやつを野放しにだって?本当にそんなことができると思っているのか?君はやりすぎたんだよ。」


「俺、ダンジョンとか行ってみたいんですけど…。」


「うちは辺境だから、間引きしかしていないダンジョンがいくつかある。任務としていけばいいだろう。なんなら討伐してもいい。」


「書類仕事とかに追われるわけじゃないんですか?」


「部下もいないのに何を言っているんだい?必要な書類は出してもらうが、君の立ち位置は新設の遊撃部隊の隊長だ。まぁ、君しかいないんだがね。」


「メンバーって勝手に増やしても大丈夫ですか?」


一人でダンジョンを巡っても面白くない。もしかしたら双子は戦争にでなくても大丈夫かもしれないけど、他の勇者は無理だろう。勇者と魔王だけでPT組んでやる!


「書類を提出すれば問題ない。…が、シルヴィアを入れる事だけは許さんッ!」


「あ、はい。」


「必要なものは後日送る。休戦を求める書状が届いているから、君の出番はしばらくは大丈夫だ。先に帰るといい。」


「では、お言葉に甘えて。」


凱旋パレードとかはやらなくて済みそうだ。まぁ、町の人は俺の事なんか知らないか。




治癒の勇者達と合流する前に、重要な案件がある。


「トリアテ様。治癒の勇者を何とかする方法を教えてください。お願いします。」


「なんじゃ。まだビビっておるのかや?奴が出せるのはせいぜい5000ダメージくらいじゃ。死にはせん。」


「槍を強化したり、攻を強化されたらやばいじゃないですか!それに痛いです!!」


「貫通対策は避けるかやられる前にやるかHPで受けるくらいしかないのじゃ。身体強化をあげればよい。」


「痛いのはなんとかなりませんか…?痛覚遮断とか…。」


「それこそ身体強化を上げるべきじゃ。上級からはハイパーアーマーもどきが付くからのう。」


「ハイパーアーマーもどきですか?」


「そうじゃ。受けるすべての攻撃をHPで受けられるのじゃ。痛くないどころかノックバックすら防げるのじゃ。」


「凄いじゃないですか!なんでみんな使わないんですか?」


「効果時間が10秒くらいしかないのじゃ。おまけに効果を発揮すると消えるしのう。一方おぬしなら使い放題じゃ。」


「今すぐ取ります!」


強化だと持っているスキルから強化できるから探さなくてもいいところがありがたい。


【身体強化付与[初級]を強化しますか?10SP】Yes No

Yes。

【どのスキルに適用しますか?】霧+毒付与[入門] +識別付与[入門] +麻痺付与[入門] +睡眠付与[入門] +身体強化付与[初級] +効果時間延長[入門] +MP拡散付与[入門]  ログ[入門]  魔物調教[入門]


霧についている身体強化付与[初級]を選択。


【身体強化付与[中級]を強化しますか?30SP】Yes No

Yes。

【どのスキルに適用しますか?】霧+毒付与[入門] +識別付与[入門] +麻痺付与[入門] +睡眠付与[入門] +身体強化付与[中級] +効果時間延長[入門] +MP拡散付与[入門]  ログ[入門]  魔物調教[入門]


霧についている身体強化付与[中級]を選択。

さっそく発動だ!お?MPも増やせれるのか。強化は4種類…攻以外だな。


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中川 将太 Lv52 EXP22 下級ハイヒューマン 男性 クラス:観光客  HP334+2049999 MP399/215+1050000 攻101+99999 守85+309999 魔172+309999 護195+309999 速17

状態:効果時間延長[入門]+99999 アーマーSP+600

スキル 霧+毒付与[入門] +識別付与[入門] +麻痺付与[入門] +睡眠付与[入門] +身体強化付与[上級] +効果時間延長[入門] +MP拡散付与[入門]  ログ[入門]  魔物調教[入門] SP3 進化可能

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やばい。1秒あたり3万くらい増えてる。MPの場合増やせれるのは最大値だけみたいだ。当たり前か。


「ふむ、やはりおぬしの霧は消費MPを極端に減らす効果もついておるようじゃ。上級付与を使ったのにMPが減るどころか回復しておる。もはや完全に支援特化じゃな。」


「そういえば、ログ取った時は良かったけど、今は完全に役立たずですね…。」


霧を使い続けているので、このログで埋まってしまうのだ。


「ランクを上げればフィルターも使えるのじゃが、SPがもったいないのう。リセットでもするかや?」


「うーん。前みたいにDPで補助すれば役に立つかもしれませんし、役に立ちそうではあるので残しておきましょう。」


検証するときは霧を使わなければいいのだ。


「治癒の勇者対策はできたし、合流するか。」


~スキルの拡張能力~

拡張能力といえば聞こえはいいが、無い方がありがたいものもある。

解りやすいのがアーマーSPだ。

相応のHPを消費してバリアを張る拡張能力なのだが、継続攻撃に対応しておらず、防具の守も適応されていない。さらに、敵の斬撃などを中断するのと同じ効果になるので余計な追撃を受ける場合がある。何よりも役に立たないのは、被弾した時に消費したダメージが余剰HPを超えた場合、肉体にも超過分と同等のダメージを受けてしまう事だ。

このように、使用したくない拡張能力はOFFにできるので、設定を忘れないようにしましょう。

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