表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/28

イムラという人

「前にも話したけど、イム、イムラ君は人類の前に現れてから、戦闘面だけじゃなくて、様々な技術も伝えてくれたから、人々はやっていけたと言ってもいいんだよね」

「科学技術は、やっぱり旧世界の方が上だったの?」


 サユの質問に、答えを考える。イムのおかげで、知識や理論だけなら、上だったと言えるかもしれないが、旧世界は圧倒的に資源が足りていなかった。

 何かを作るために必要な材料を、取りに行く何かもないような状態だったから、総合的に見たら今の方が上かもしれない。


「分野によるかもね。旧世界って、ワープ装置まがいのものもあったけど、携帯電話とかは一般には売られていなかったし」

「それで、2人が出会ってからはどうなったの?」

「そこから、イムラ君はソラに全ての大天使の力を与えるように、動き始めたって感じかな。

 入隊したてで、一般人レベルだったソラをある程度は戦えるように、訓練しながら、アウィスの天使が拠点を襲わないように数を減らして、ソラが強くなったら今度は本当に神になれるのかチェックするために、1人でアウィスに挑ませて」

「1人で戦ってたんだね」

「道中の天使は2人で倒していたんだけどね。大天使との戦いの時には、イムラ君が他の天使を全部相手取って、ソラが大天使と一騎打ちって形だったよ」


 初めてソラが大天使と対峙た時、まだわたしはソラの事を好きにはなっていなくて、事務的なやり取りをしていた事を思い出す。

 ソラの事が気になりだしたわたしなら、一騎打ちなんてことは全力で止めていたと思うのだけれど、当時のわたしはより人類が生き残る可能性が高い方を優先していたから、GOサインを出したのだ。

 まあ、全てを知ったいまとなっては、全部イムラに倒させてもよかったように思う。


「アウィスを倒したっていう武器も、イムが教えたんだよね。たぶん、自分の体の一部を渡して」

「うん。イムの羽を元に、作った武器で、アウィスのとどめを刺していたよ。

 以降は順調に進んでいっていたから、特に面白い話もないんだけど、3体目の大天使を倒した後からイムラ君が動き始めたのかな」

「最後に自分を倒してもらわないといけないもんね」

「そのために、ソラを育ててきたっても言えるしね。でも、ソラにして見れば今まで仲間だったと思っていた相手と戦わないといけないわけだから、固まっていたね」

「どうやって、2人は戦い始めたの?」

「それは、よくわからないんだよね。イムラ君は、ソラに戦わせるために、わたしとソラ以外の人類を殺してしまったから。それで、ソラの揺れている心を、決めさせるために、利用されたのがわたし。ソラの前で殺されたから、そこから先は知らないんだよ」


 全てが終わったいまの状況から推察するに、ソラがイムを倒して、神も倒したってことになるのだろうけれど、今となってはソラしか知らない。


「わたしは途中退場したわけなんだけど、結局イムラ君の100年にわたる計画通りだったってことなんだよね。最初から最後まで、てのひらで踊らされていたって思うよ」

「もしかして、サユも含めて3人全員」

「イムラ君に殺されました」

「分かっていたけど。なんか、かなりヘビーな話だったね」


 それに関しては、旧世界がいまと比べると、かなりヘビーな世界だったのだから、仕方がないだろう。

 とはいえ、最後まで話を聞いてくれたことは、素直に嬉しい。

 2人がイムラに対して、どのような感情を抱いたのかは、気になるところだけれど、今は気分を変えることの方が大切だろうと思ったので、帰りがけにアイスでも食べないかと提案をして、教室を後にした。

ひとまずこれで、旧世界についての設定をすべて吐き出し終わったと思います。

もしも旧世界関連で、気になることがあれば、質問していただければ本編で話をするか、無理そうなら個別に応えようと思います。


これまでは、ほぼ毎日投稿してきましたが、以降はわたしが書きたいと思ったときとか、書くネタがある時に、不定期に更新するものとさせてください。

取り合えずは、ここまでのお付き合いありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ