第四話 この世界 そのに
2回目の正直。今度こそ今日はおしまいです。
そこにあったのはひとつの大きな大陸のみ
「あれ?おしめじゃないの?」
呆然とする雄一の息子部分を確認するマーガレット。
彼は頭をギギギ、とロボットのような動きをさせながらそちらを向く。
彼の視線に気づいた彼女がこう言うのは、ある意味自然であろう。
「あー!お乳ね!」
(違うそうじゃない。)
斜め上の返答に首をがっくりとうなだれる雄一であった。
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もちろん彼の前世は大学生だった訳で、そのたわわな脂肪を顔に近づけられるとドキがムネムネするはずなのだが。
(赤ん坊になって良かったんだか悪かったんだか…)
赤ん坊という体質のせいか、全く反応しない。
(変なところでは反応するんだけど…)
息子が元気になる方法が、性欲ではなく排泄欲によるものなのは、赤ん坊として当然のことである。
(しかし、あの地図…)
気になるのはやはり例の件。
地図と思わしきものに示された大陸は、ところどころに大小様々な、線や虫食いのようなものが描かれていた。
(どうみたって大陸、それに川や湖…)
あのあと他のページも見せてもらったが、アバウトに描かれたもの、つまり世界地図は初めの一ページにしか載っていなかったワケで。
(ひとつの大陸だけを描いた地図帳…にしては見たことない大陸だったし、どこかの島でもないよなぁ…)
つまるところ。
(少なくとも俺が生きてた時代ではないし、最悪、地球でもない。)
ということなのだが。
「はい、おしめ付け直したよ」
(まあ、そんなのどうでもいい。俺は今度こそ自由な人生を謳歌するんだ。)
落ち着くところに落ち着くのである。




