第十二話 魔法 そのご
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水晶を通して何かがアグの体に流れ込んで来るのが分かる。
「な、なんだこれ!」
「それが、魔力よ」
水晶から伝わった熱いなにかは、彼の体内を巡っていく。
それが通った場所は熱く感じる。
「こ、これが…」
「魔力は基本、人に流してもらわないと気づかないからね。私も初めは驚いたわ。」
両手を見つめるアグに笑顔を向けるマーガレット。
「その感覚がつかめたら、まずは自分で魔力を動かせるようになるまで練習するの」
これが魔力操作、と彼女。
「赤子だとその操作を誤って、最悪爆発するらしいわ。」
驚く事実も、魔力に夢中な彼の耳には届かない。
そんな彼が正気を戻した原因は、降って湧いた疑問だった。
「オーラと魔力は何が違うの?」
「体の中にあるのが魔力。オーラは体の外に出た魔力よ」
「なるほど…」
そういって彼は再び視線を自分の手に戻す。
「普通の人は魔力があっても少量だから、私みたいに軽い本を数冊持ち上げることくらいしかできないの。」
でも、と彼女は続ける。
「もし、魔力の扱いについてもっと詳しく知りたいなら、学校に行くしかないわ。」
有名議員の傲慢な子供ばかりだけど…、と付け加える。
「僕…学校嫌だよ…だって、一日の大半を、しかも数年間そこで過ごさなきゃならないんでしょう?」
顔をしかめて言うアグだったが、彼女から帰ってきた答えは嬉しいものだった。
「ううん、それは色々な科目を取ったときだけ。もし選んだのが魔法だけだったら大体一日に一時間授業受けるだけで済むわ。」
「え!本当!?」
「うん。それに学校は基本3年間しかないの。研究とかするなら更に何年間かは通わなきゃだけど。」
「充分だよ!」
やったー!と、飛び跳ねる前世は大学生、今世も合わせると精神年齢24歳になったはずのアグネウス君。
この世界の学校はいわゆる、日本の大学と同じ制度であった。
彼も大学生であったが、理系学部のせいか、残業のある高校のようであった。
つまり、自由な時間が無いに等しかった。この点が、彼にとって前世の大学とは明らかに異なる点であった。
「まあ、学校の入試を受けられるのはあと二年は先だけどね。」
「うぇ?」




