第十一話 魔法 そのよん
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あれから数年後、彼は五歳となっていた。
「じゃあ持ってくるからちょっと待っててね。」
そういって退室するマーガレット。彼女は変わらず美しい姿であった。
「ついにこの日が来た!」
彼が生まれてから五年…この世界の一年は400日である…立ち、彼は晴れて五歳となった。なぜ彼のテンションが高いのかというと。
「魔法!魔法!」
魔法の使用を許される年齢に達したのが原因だ。
「地震、雷、火事、おやじ…」
目を輝かせて、マーガレットが現れるであろうドアを見つめるアグ。なお、魔法でおやじへの干渉はできる。
ガチャリ、
ドアが開いてマーガレットが現れる。その手には色のついていない、透き通るように透明な水晶が乗っていた。
「うわぁ!」
一層目をキラキラさせるアグ。
その様子をみたマーガレットは微笑みながら彼に語りかける。
「では、始めましょうか」
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大昔、ある老人が手を使わずに物を浮かした。
信じられない出来事を目にした観衆は、その老人に問い詰めた。
彼はこう言った。
「之、魔法也」
彼に感化された人々が次から次へと弟子入りした。弟子になった人々のために、彼が行ったことは後にも先にもただひとつ。
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「それが、人にオーラを流す、ということよ。」
マーガレットはそういって彼女とアグネウスの間に水晶を置いた。
「だけど、オーラを直に流すことで人体に支障が及んだ例もあったらしいの。そこで、登場したのがこの水晶。その名も…」
ゴクリとアグの喉から音が出る。
人差し指を立てたまま動かないマーガレット。
「……まあそれはいいとして」
アグは、ズコッと床へ倒れる。
「アグ、この水晶に手をついて」
体勢を整えたアグは水晶に手をかざす。
続いてマーガレットもそれに手を触れる。
「じゃ、始めるわよ。」
彼女の周囲の景色が歪み始める。




