『喧嘩両成敗』
世の中に、、、
平等なことはあるのだろうか。
『喧嘩両成敗』ほど、理不尽な言葉があるだろうか、、、。
だいぶ、暖かくなった5月。
私はあることで呼び出された。
「吉川、また、先輩達に呼び出されたんだってな。なんで言い返さないんだ?いちいちお前に突っかかってくる、アイツらもアイツらだがお前もお前だぞ。」
ほら出た。
大人は必ず、どちらも悪いで済ませたがる。
ありもしないことだってあるように見せかける。
誰だって自分が可愛い。
それは私も分かってるつもり。
私もそうだ。
だからこそ、どちらも悪いなんて気が済まない。
私は自分の納得の行かないことは、何が何でも納得行かない。
「先生。なんで私なんでしょうか。みんな、呼び出されたりなんて無く、生活してる。なのに、なぜ私なんでしょうか。みんなは体験しなくてもいいような事を私は体験しなければ行けないんですか?みんなはしなくてもいい口論をわざわざしなければ行けないんですか?」
「それはお前にも原因があるんじゃないか?どっちかが極端に悪いことなんて世の中に一つもないんだぞ?」
ダメだ。
何を話しても通じない。
『喧嘩両成敗』
それは、先生達の最高の『盾』




