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Link  作者: しろがね
第1章 チュートリアル
4/6

防具&スキル

 俺は、目の前を歩く金髪美女に連れられ、防具店へ入っていく。重く硬そうな鎧から、軽く動きやすそうなのが揃っている。

「どんなのが欲しいですか?」

 彼女はそう言ってきた。

「とりあえず、動きやすい服装がいいな」

「でしたら、こちらになります」

 そうして案内されたのは、軽装備コーナーだった。

「ステータスは何を重視されますか?」

「う~ん。攻撃重視かな」

「それじゃあ、これですね」

 そう言って渡してきたのは、少しボロいコートだった。色は黒。だが、少し色が落ちてきたせいか、所々が茶色くなっている。

「ふむふむ、結構攻撃上がるなー。じゃあこれで」

「わかりました」

 コートを持ってレジへ行き、会計を済ませる。

「次は最後です。スキルについて教えます」

「お、待ってました」

 ゲームをやるにおいて、スキルと言うのは1番重要になってくるものだ。

「スキルと言っても、この世界にはちゃんとスキルはありません」

「……へ?」

 スキルが無い? そんなクソゲーあってたまるか。何かあるはず。すると彼女はこう言ってきた。

「その代わり、我流技(がりゅうぎ)があります」

「我流技……」

「実は1個だけ、最初から習得しているんです」

「え? そうなの? えーと、俺のは……」

 慌ててスキルを確認する。その名前は……

「二段切り……か。初期だな」

「ですが、そのスキルは成長します。使っていくうちに、あなたに合ったスキルへと進化していくのです」

「マジか!」

 なるほど、そう言う仕組みか。

「それじゃあ1人1個までしかスキルが持てないんじゃないのか?」

「いえ、そうではありません。そのスキルは自分で作ることができます。ですので、我流技です。」

「ああ、そっか」

 名前を見れば察する事ができるが、俺は言われるまで気づかなかった。

「それでは、スキルの説明は以上です」

「ありがとうございました」

「次に目指す街は、オカリナをおすすめします」

「そうですか、ではそうします」

「ですが、出発は明日の方がいいでしょう。宿をとっておきますね」

 気づけば太陽が沈みかけている。

「何から何まですみません」

「いえいえ、仕事ですから」

 彼女はそう言い、ニコりと笑った。

 案内されてきたのは、少しボロい建物。おそらく、今日の寝床だ。

「それでは、今日はこの辺で失礼します」

「あ、はい。ありがとうございました」

「それじゃあ、良い旅を」

 彼女は手を振りながら帰っていった

 俺は宿の中に入ってみる。中は意外と綺麗だ。そして自分の部屋へと向かい、ベットに飛び込んだ。

「……今日は疲れたな〜」

 ベットに入いると、疲れが一気に込み上げてきた。俺はそのまま、寝てしまった――


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