第2話オンリーユウ
続きを書くのが遅れました!すいません?待ってた人いないかぁ…な。まっ!見てくれたら嬉しいです。感想よければお願いします。
私は母と二人だ。これからなんだ。
私はまだまだこれからなんだ。
私は母と二人でこれから始まるあたらしい生活を送る決心をした。
それは決して楽だとか正しいとか、そんな判断を下すような問題じゃない。
この問題はずぅっと判断できないから苦しいこともあるんだと思う。
私と母の時間は父が亡くなってから止まっていた。
けれど今日、新たな私と母は、止まっていた時計を合わし、動かした。もう、止まることはない。
父が倒れたのは、会社だった。
父はいつも仕事、仕事とおわれていた。
私は大変そうな父を見て、何も感じようとしていなかったし、なによりも家族より仕事の方が大切なんだと思っていた。
「KAROUSHI」
これは父の死因。
日本が世界に発信した単語だ。
教科書の社会問題が目の前にされた時は何も言えなくなった。
「教科書の文字は実際に起こる。」
、ことを初めて実感したのもこのときだ。
リアルのないペラペラ分厚い教科書は、正確にじゃないけど、その時起こった事実を知らせてくれるのだ。
父の死。隣の猫の死。祖母の死。川辺に咲いていたたんぽぽの死。私の落ちた髪の毛一本の死。死はそこら辺十にある。一杯あるけどそれを全然見てないし考えようとか受けとめようとかしない。今までそうやって生きてきた。
父は会社に
「KAROUSHI」
と認められなかった。
会社の中で死んでいなかったから認定は難しいらしい。
私の頭の中では仕事中=会社の中だったが父の仕事は“外回り”だったらしい。
私は母に詳しく聞くことができなかったので父の葬式の最中、親戚のひそひそ話に耳を立て、断片的に集め、組み合わせ、繋げて理解しようと努力した。
私は父がどうして亡くなったかが知りたかった。
少しの情報からどんな風に父が死んで行ったかを推測した。
父は昼の公園で、いつものように母の弁当を開き、箸をもっておかずに手をのばしたその時、バタリと、多分そうやって倒れたのだ。