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昨日書き終わって投稿しようとしたら操作ミスで全部消えた
遅くなってすいません
へこむ
次の日は山羊亭の食堂で食事を済ませた後、すぐに出かけた。
イスランが懇意にしているという道具屋へと向かう。紹介状を書いて貰ったので安く買い叩かれたりは
しないはずだ。俺は紹介状の裏に書いてある地図を見ながらその道具屋を目指す。
この世界の人達は日が昇ると同時に起き出して、簡単な食事を済ませるとすぐに働きだす。
店もすぐに開くのだ。早朝にもかかわらず人がわんさかといるメイン通りを抜けて、小さなお店が
並ぶ小道に入る。人がギリギリすれ違える位の幅だが、色々な店が左右にみっちりと並んでいる。
その中の一つが、道具屋一品。そういう名前の店らしい。黒くくすんだ木の両扉を手で押して中
に入った。狭い店内には所せましと商品がならんでおり、棚には何かの目玉が瓶詰された物が並び、
人間の頭がい骨が透明なケースに入って飾られていた。天井からは何かの乾物がぶら下がっており、
少し不気味な雰囲気がする。誰か居ないのかとぐるっと店内を見渡すと、店の左奥に、小さな
机の前に小柄な老人がいた。膝の上に三毛猫を乗せ、こちらをじっとみていた。
「あの、イスランさんの紹介で来ました、ヨウイチと申します。これ、紹介状です」
「・・・ふん。まあええわい。なにを持ってきたんだ?」
「ガーウルフの牙なんですが」
俺はリュックから取り出し、巻いてある布を外して老人に渡す。
「ほう。魔力量はなかなかだな。一つ120エスが妥当なところだな」
「ではそれで」
ちょっと待ってろと言って、老人は薄暗い店の奥に引っ込んだ。
お金を取りに行ったのだろう。机の上に乗せられた猫があくびをしながら伸びをした。
すぐに老人は戻ってきて、俺に銀貨二枚と黄貨二枚を手渡す。
「ガーウルフを一人で仕留めたと書いてあったな。腕はいいようだから、何か売りたい物があったら
うちに来い。それなりの値段で買おう」
礼を言って、外に出ようと扉に手をかざした時、老人が言った。
「その、なんだ。バカ息子は元気にやっていたか?」
親子だったんかい!!
商売根性たくましい親子にびっくりさせられたが、悪い人たちではなさそうなのでよしとする。
次は冒険者ギルドだ。山羊亭の女将に場所を聞いたら、自分が入ってきた門(南門)のすぐ目の
前にあるらしい。興奮していて気付かなかった。完全なおのぼりさんである。
メイン道路に戻り、まっすぐ進むと、門の左向かいにひと際大きな建物が見えた。
ここが冒険者ギルドか。中に入ると、意外に小ざっぱりしていて綺麗だった。
もっと、荒くれどもがひしめき合い、喧嘩で壊された椅子やテーブルが倒れていたりしてるもの
だと想像していたのだが。残念な事に受付の人は全員おっさんだった。
早朝だからか、自分以外には3人しかいない。受付も五つある内の二つにしか人がいない。
入口から一番近い受付が空いていたのでそちらに向かう。
「すいません。新規で登録したいのですが」
「はいはい。では首を見せてください。はい、大丈夫です。次はこの黒い紙に手を置いて自分の名前
を言ってください。偽名を言っても登録できませんので。おや、名字持ちの方でしたか。
これは失礼を」
名字は貴族や王族のような高い身分の者についており、一般人は名前だけだ。
説明できないので笑ってごまかした。
「では次に依頼の受け方や規約を説明します。重要な事なのでよく聞いてください。まず、」
一、探求者総合補助組織、通称冒険者ギルドは、斡旋した依頼で死亡、負傷しても一切の保障はしない
また、冒険者ギルドに多大な損失を出した場合や、犯罪行為が認められた場合、強制脱退とともに、
損害賠償を求める。
二、依頼は依頼者の推薦、もしくはギルドの斡旋から選び、受付で内容を確認後、依頼書にサインを
すれば契約が成立する。この時、依頼者は成功した場合に報酬を払う義務が発生し、請負人は受け取る
権利が得られる。なお、報酬の提示額よりも多く受け取る事を禁ずる。
請負人は依頼書の控えを渡されるので、任務成功の報告、失敗の報告をするまで厳重に保管する事。
もし紛失した場合、成功しても報酬は半額になる。失敗した場合でも紛失した場合は提示額の一割の
支払いが発生する。
三、依頼請負人にはランクがあり、1~5段階に分けられる。依頼の難易度もⅠ~Ⅴ段階あり、
ランク+1難易度までの依頼を受ける事が可能。
ランクの昇格にはそれぞれのランクで二十回の依頼をこなす事。ランク3からは素行、依頼遂行能力などの冒険者ギルドの評価が一定以上の者を、本人の了解を得られれば冒険者ギルドが認定していく。
話を要約するとこんな感じだった。長い説明が終わると、さっそく難易度Ⅰの依頼が掲載されている
掲示板に向かう。黒板ほどもあるコルクボードに所狭しにピンで依頼書が貼られている。
本当に多種多様な依頼がある。
下水道に落とした指輪を取ってほしい、森に言って薬草を取ってきてほしい、さらには酒癖のある
旦那を懲らしめてほしいなど。なんでも屋といった感じか。
さて、なににしよう?
依頼なににしよう?
こんなのがいいという希望がありましたら是非書いてください。
夜の6時までに書いていただければ今日中に書きます。
まあないとおもうけど、一度やってみたかった。