支配者階級の転生者達は、今日も雑魚い転生者を掃除するようです。
「聖女の身でありながら、不浄な罪を犯すとは……許せん! 処刑だ!」
民衆の怒号が響く中、教会の壇上で男たちは冷酷に言い放った。
「何が不貞よ! あんたたちの腐った密会を暴いたのがそんなに不都合なの!?」
「黙れ! この期に及んでまだデマを吐くか。即刻、魂の粛清を執り行う!」
男は聖女の耳元に顔を寄せ、民衆には聞こえない低い声で嘲笑った。
「……残念だったな。俺たちは皆、お前と同じ転生者だ」
「まさか……」
「話し方一つで、ここの先住民だとでも思ってたのか? 笑わせてくれる。馬鹿な民衆はもはや俺たちの駒だ。この快楽まみれの楽園を、後から来たお前なんかに邪魔されてたまるかよ。安心しろ、二度と転生できないよう魂ごと粉砕してやる」
男は再び民衆に向き直り、芝居がかった声を張り上げた。
「さぁ民衆よ! 魔女は最期の懺悔を終えた。これより神の奇跡を行使する!」
シューーーーーーーーーーーーーグシャ!!!!
聖女の身体は内側から不可視の力で膨張し、一瞬で赤い霧へと変わった。
………………。
「……おい。次の転生者がゲートを通ったぞ」
「最近は多いな。鮮度が良いうちに片付けちまうか」
男たちは平然と返り血を拭い、再び「聖職者」の仮面を被る。
「聞け、民衆よ! 新たな悪魔がこの地に舞い降りたと神の啓示があった! 奇怪な力を持つ者を見かけたら、速やかに我らへ知らせるのだ!」
「うぉぉぉぉぉぉーーーー!!!」
「神の祝福を!! 聖なる裁きを!!」
熱狂する群衆を見下ろし、男たちは小さく吐き捨てた。
「……単純な奴らだ」




