ななしのよる 9
公園はほの白い光をまとう子供達によって、息を吹き返したかに見えた。
命の茂る木に似ていた。
僕はただ見つめていた。
公園で遊ぶ子供達を。
ある子はブランコを勢いよくこぎ、ある子はすべり台から手を広げてすべり落ちてくる。
どの子も、僕よりもいくつか歳が下の、小さな子供達だった。
みんな楽しそうに笑っている。
その中で、僕はある違和感を覚えていた。
それはジャングルジムで遊ぶ子供達の中にあった。
何人かの子が一つのグループとなって、ジャングルジムで遊んでいるように見えた。
だけれど、しばらくして、そうじゃないことに気づく。
一人だけ、皆とは違う所を見ている子がいた。
その子の顔は笑ってはいたけど、それは仮面のような笑い顔だった。
その子は、ほかの子達と同じ場所にいながら、違うものを見ていた。
ほかの子達も、その子のことを見ていない。
一人だけ、そこから隔絶された世界にいた。
その子は皆といながら、一人で遊んでいた。
まるでほかの子達を、別の生き物か何かに見立てて、想像の中で遊んでいるかのような。
なぜだか僕の目には、そう映って見えるのだった。




