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ワールド・シークレット・セイバー  作者: 和城内 歌幸
2/20

001 任務開始

西暦2200年6月3日23:30、アフガニスタン北西部上空12000km


そこに透明な輸送機がいた。その後ろが開くと中から数人の少女が現れた。彼女達は皆ピッチリとしたライダースーツとヘルメットを着用し手には刀やライフルなどの武器を持っている。

『もう一回、本作戦の内容を伝えます。ターゲットはアンドロ・ゲースリック。通称ジャッカル。中東の紛争を助長させる反政府テロリストの首領です。ターゲットの捕縛及び武器密輸の流れを突き止めることが今回の任務になります。』(英語)

「了解だ。」(英語)

「インドラ、相変わらず説明が長い。もっと端的に説明できないか?」(英語)

少女の一人が文句言っている。それを無視してまた通信がくる。

『既にアンジェ、ターニャ、マリアが配置済み。彼女達と合流し任務を続行してください。ターゲット以外の殺害は許可されています。』(英語)

「あ~、分かったよ。」(英語)

通信が切れると少女達は輸送機からダイブした。しばらく降下していると両手足を拡げた。すると、手足の間にモモンガみたいな膜が張られ滑空しながらターゲットがいると思われる山岳地帯にある施設に別れて潜入した。


「こちらユキカゲ、潜入に成功。ターゲットを捜索する。」(英語)

「こちらクリス。こっちも潜入成功だ。早速、任務に取り掛かる。」(英語)

「こちらリン。問題無し。リーダー達と合流するわ。」(英語)

3人がそれぞれ別のところにバレないように着地すると膜が収納された。そのままテロリストに見つからないようにそれぞれ散策を始める。

ユキカゲが天井裏からターゲットを捜索していると下に女性がいるのを確認した。周りを警戒しながら天井から降り彼女を尾行する。女性はそのままある部屋に入った。その部屋にいたのはターゲットであるアンドロだった。

「どうだ?カサンカの原油はうちに入りそうか?」(英語)

「はい。カサンカは既に政府から離れ義勇軍の物となりました。」(英語)

「そうか。後は奴と合流して世界中に武器を売り捌く。原油さえあればいくらでも戦争はできるからな。」(英語)

「すみません。それは無理ですね。」(英語)

「は?」(英語)

女性がニコッと笑った瞬間、ユキカゲが扉を破り刀をアンドロの喉元に当てた。

「な、なんだ貴様!?」(英語)

「お前のようなクズを始末する掃除屋だ。」(英語)

「日本人ってそういう言い回し好きよね。」(英語)

「黙らっしゃい。」(英語)

女性がユキカゲの隣に並んでアンドロの顎を掴んで上げる。彼女がアンジェである。

「お前もか。」(英語)

「その通り。」(英語)

ユキカゲがアンドロを気絶させようとするとアンジェが止めた。

「こいつには気絶してもらう前に聞きたいことがあるの。」(英語)

そう言ってアンジェは顔を近付ける。

「あんたとさっきまでいた男、多分武器商人でしょうけどあの男だけどれだけ調査しても分からなかった。だから、あんたから直接聞きたい。まぁ、その男も捕縛できれば最高だけどね。」(英語)

「リーダーでも分からないのか?」(英語)

「ええ。そいつ、どんな時もヘルメットと分厚いコートで皮膚すら見えないのよ。」(英語)

アンジェが特徴を教える。その男は施設のヘリポートにいた。ヘリに乗ろうとしているといきなり止まった。一緒にいる仲間が不思議に思っている。

「どうした?」(ドイツ語)

「仕事が増えた。お前らは先に行っていろ。」(ドイツ語)

「あ、ああ、分かった。」(ドイツ語)

ヘルメットを被った男はそのまま引き返して行った。

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