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ワールド・シークレット・セイバー  作者: 和城内 歌幸
17/20

016 教会

6月12日18:00

 ハドマス村上空に到着したアンジェ達は気乗りしないまま降下し近くの森に着地した。すぐ村の入口まで移動する。

 村の周りは高い柵で囲まれていて入口は1つだけだった。アンジェは入口の前に移動するとインドラ達に連絡した。

「こちらアンジェ。ポイントAに到着。」(英語)

『分かりました。調査をお願いします。』(英語)

「ねぇ、インドラ。」(英語)

『なんでしょうか?』(英語)

「なんであなた達は待機なの!?」(英語)

 アンジェが文句を言う。ここにいるのはアンジェ、ユキカゲ、ターニャ、リン、クリスだけで残りのインドラ、ローズ、マリアは輸送機で待機していた。

『私は皆さんの援護、支援が担当ですし…』(英語)

『私はドローンで皆さんを応援する役割が…』(英語)

『私は基本変装しての潜入が任務なのでここでは足手まといになるかと…』(英語)

『あ、この猫可愛い!』(英語)

『ホント!?』

「あんた達、動物動画見てるでしょ!」(英語)

『とりあえず頑張ってください!』(英語)

「ちょっと待ちなさい!」(英語)

 アンジェが叫ぶも通信は切れてしまった。仕方ないので扉を開けて中に入る。ターニャを先頭に村を探索する。ガクブル震えているアンジェ達に対してターニャはスタスタと歩いている。

「ちょっとターニャは怖くないの?」(英語)

「写真や動画に写っているということは殴れる。」(英語)

 リンが聞くとターニャは拳を作って答えた。ターニャの拳にアンジェ達が若干引いている。すると、古びた教会が見えてきた。例の動画の教会だ。

(二手に分かれて潜入するわよ。私とターニャとユキカゲはこっち、リンとクリスは反対側。)(英語)

(((了解。)))(英語)

 二手に分かれて窓から中を覗く。すると、男性が中央に立っていた。中年ぐらいの小太りの男性は俯いたまま動かない。不審に思ったアンジェはみんなに指示を出して扉を開けて入る。

「両手を上げてゆっくりとこっちを向きなさい。」(英語)

 アンジェに続いてユキカゲ達も入る。アンジェが拳銃を向けて命令するも男性は反応しない。おそるおそる近づいてみる。その時、男性がいきなりこちらを向いて襲ってきた。生気のない青白い肌、爛れているような皮膚、目からは血を流していた。

「きゃあ!」(英語)

 アンジェは咄嗟に男性の頭を撃つも男性は倒れずうめき声を上げて襲ってきた。ユキカゲが男性の足を切るも痛がる素振りすらない。そこにターニャが男性の顔面を思いっきり殴り頭を吹き飛ばした。ゴロゴロと転がる頭。しかし、体は倒れず歩いていた。

「何かよこれ!?」(中国語)

「ば、バケモンじゃん!ゾンビじゃん!」(ドイツ語)

 リンとクリスがびびって連射する。さすがにここまで攻撃を受けたらひとたまりもないようで体は倒れ動かなくなった。

「だ、大丈夫?」(英語)

 アンジェが死体の側にいるターニャに聞く。ターニャが死体を蹴って動かすも反応しない。一安心したアンジェはすぐインドラ達に連絡する。

「見た?」(英語)

『は、はい。見ました。』(英語)

「あれ、何?」(英語)

『分かりません。サンプルを持って来てくれたらすぐ解析します。』(英語)

 インドラがそう言うとターニャが死体の首を持ち上げドローンに渡した。

「ターニャ、あんた凄いわね。」(英語)

 リンが感心して見る。それから教会内を捜索するアンジェ達。しかし、怪しい所は見つからない。ユキカゲが壁を調査していると窓の外から見えた家に人影が見えた。

(アンジェ。)(英語)

(何?)(英語)

(他にも誰かいる。)(英語)

 ユキカゲの報告で全員壁に寄って窓から外を見る。すると、1軒だけではなかった。次々と家からさっきの男性のような状態の人間達が現れた。そいつらは全員教会に向かって歩いてくる。

「これって…昔見たゾンビ映画に似てるけど…」(英語)

「完全にそうね。」(英語)

 向かって歩いてくるゾンビ軍団に嫌な顔するアンジェ達。教会は完全にゾンビ軍団に囲まれている。アンジェ達は教会の中央で背中合わせになって銃を構える。

「だったらもうゾンビ映画さながらのアクションやってやろうじゃん。」(英語)

「それしかないわね。」(英語)

 意を決したアンジェ達。拳銃を向けた瞬間、ゾンビ軍団が窓や扉を破壊して襲ってきた。それと同時にアンジェ達はゾンビ軍団に向かって撃ち始めた。

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