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ワールド・シークレット・セイバー  作者: 和城内 歌幸
13/20

012 見えない誘拐犯

6月6日10:53

『•••なるほど。火災に紛れて誘拐されたか。君らしくない失態だな。』(英語)

「申し訳ありません。」(英語)

『失敗の理由や責任の追求の前に誘拐犯を捕らえレベッカを救出せよ。』(英語)

「了解!」(英語)

 マエストロがモニターをきるとアンジェは溜息をついて椅子に座った。

「一体どうやって誘拐したのよ?」(英語)

「ホテル周辺の監視カメラをハッキングして調べましたけど怪しい車両は見つかりませんでした。」(英語)

「透明な車とかまだ存在しないはずでしょ?」(英語)

 レベッカが行方不明になって意気消沈してしまったアンジェ達。インドラ達がホテル周辺の監視カメラのチェックを繰り返している。

「パトカー25台、救急車13台、消防車8台がくる大火事だけど死者が出ていないのが唯一の救いね。」(英語)

 ニュースを見て安心するアンジェ。しかし、レベッカが行方不明なのは変わらない。すると、インドラが何度もニュースを見て眉を顰めた。

「どうしたの?」(英語)

「いえ。なんか違和感が…」(英語)

 インドラとマリア、ローズが残って容疑者を調べる。残りは再び事件現場に戻り調査を開始する。


6月6日13:30

「申し訳ない。私達も全力で捜索しているが足取りが全く掴めない。」(英語)

 アランがアンジェに報告する。カフェのテーブルに座りコーヒーを飲みながら会話する。周りからはカップルにしか見えないため秘密の話をするにほ意外といい。

「監視カメラを見せてもらったけど特に怪しい車はなかった。」(英語)

「こっちもいろいろ調査したけど完全ステルス車両なんて物がない限りあの場から誘拐なんて不可能よ。」(英語)

 アンジェが頭を抱える。すると、アランがパソコンの画面をこちらに向けた。

「方法が分からないなら別の視点から探せばいい。」(英語)

「その男は?」(英語)

「マッシュ•カーン。核学者だ。彼が提唱した理論が本来ノーベル賞に輝くはずだった。しかし、直前にレベッカが提唱した核分解及び浄化システムがノーベル賞に輝いた。」(英語)

「なるほど。その腹いせと警察は睨んでいるわけ?」(英語)

「マッシュはレベッカの論文は自分の論文をパクった物だと主張している。もしかしたら彼が誘拐に関わっているかもしれないと俺達は睨んでいる。」(英語)

 アランがマッシュの情報をアンジェに渡す。アンジェはスマホで確認すると席を立った。

「じゃあ私は戻るから何かあったら情報頂戴。」(英語)

「了解。」(英語)

 アンジェはアランにウインクすると戻って行った。

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