表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

とあるどこかの高校生達のバレンタイン

作者: なるみん

昔に書いたやつがあったので引っ張りました。

初投稿です。

拙いですがよろしくどうぞ。

 


 バレンタイン。

 それは、年頃の男子女子共に落ち着きがない日となっているだろう。

 だがそれに準じないものも少なからず存在する。


「なあネイよ。今日は俗にいうバレンタインという日らしいぞ」


「あ、そうだっけ?でもそんなのヒロとか私には関係ない話だけどね」


「まあ確かに。ただの平日だよな」


 そんな花の高校生らしくない会話を登校中にする俺達。

 行事などに積極的に参加せず、怠惰を貪ることに定評がある俺達には関係のない行事だな。



 ***



 放課後。

 俺達は帰り道にあるコンビニに寄っていた。


「あ。チョコ売ってる~」


「チロルチョコはどこでも売ってるだろ」


 そんな益体のない会話をしていると、ネイが、ふと思い出したかのように、ふいっとこちらに顔をを向いてきた。


「ん?どうした?」


「ねえねえ、バレンタインってさ。普通は渡す人に自分の気持ちとか愛情を伝えるためにやるもんだよね?」


「ああ。そうなんじゃないんか?」


 多分そうだろう。貰ったことがないからわからないが。 


「じゃあさ。これあげるよ」


 そう言って渡してきたのは、さっき見たチロルチョコだった。


「ん?おお、ありがとう。でも意外だな。ネイってこういうことしないと思ってた。実際、朝聞いたときも興味なさげだったし。」


「うん?しないよ?興味もないし」


 ――?

 俺が頭の中ではてなマークを散らしていると、ネイが含み笑いでこう言った。


「だからこれは、これからも仲良くしようねってこと。LOVEじゃなくてLIKE。普段やらないからこういうのっていいんじゃない?

 それに、ヒロの反応も見てみたかったし」


「――ああ、なるほどな、合点がいった」


 するとネイがふふんっ、と謎のどや顔をしてきた。

 なんかしてやられたのがむかつくのでやり返してやろう。


「ほら。やるよ」


「ん?とっ……。急に投げないでよ……チョコ?」


 俺が渡したのはネイからもらったチョコの色違いだ。


「……これはどういう意味?」


「こちらこそ末永くよろしくの意」


「――ふふっ」


「おい笑うな」


「いやだって……!ヒロこういうのしないじゃん……!ふふっ」


「……お互い様だろ」


 そうして俺達はお互いのチョコを交換し合って、食べながら帰った。


 そのチョコは、たまに食べるチョコよりも苦くて、ほんの少し甘かった。


昔書いたやつとはいえ季節外れだし短いね!反省!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ