テット
「それなら、2人で交互に階段を降りるのも手かもしれませんね」
「あん? どういうこと?」
ツェナーはチックに不思議な顔を向けている
「それなら、2人に関係のある場所で仲間が見つかるかもしれないな」
ノロイが解説する
「じゃあ、私が下りることは無いわね!」
アクアは我達と関係があるのは全員なので、わざわざアクアが降りなくても仲間と合流できる可能性はある。むしろ、水だらけの階層に誰も行きたくない
「じゃあ、あたいが下りればいいのね」
ツェナーを先頭に階段を降りる。遺跡はただただ何もなく、食料の入った宝箱だけがあった。まあ、性転換するかもしれないので食べたのはノロイだけだが
「ジャングル?」
「あー、これはあたいの故郷だね」
鬱蒼と茂った木々に道の邪魔をする蔦、足元は湿った木の葉でぬかるんでいた
「ウィンド・フライ」
我は木の上へ出ると、付近を見渡す。すると、大きな川が目に入った
「川があるぞ」
「あー、そこへ行くのは止めておいた方がいい。食人魚が居るからな」
「きゃー!」
タイミングよく? 少女の悲鳴が聞こえた
「この声は、テット?」
「誰?」
「ツェナーの妹で、一緒のパーティだよ」
アクアの質問にチックが答える。その間にも足は声のした方へ向かっている
「助けて!」
声のした方に着くと、足を魚に食われている少女が居た。ほぼツェナーの色違いで、身長が低いくらいか
「テット! この魚め、食らえ!」
ツェナーが魚を真っ二つに切ると、魚は消滅した
「はぁ、はぁ、助かったぁ、お姉ちゃんありがとう」
「けがは無いか?」
「あっ、……怪我がないみたい?」
あれだけばっくりと足を食われていたのに怪我はないらしい。ゾンビが足を掴むのと同じ感じか
「うーん、故郷だと尖った歯で足くらいあっさりと食いちぎるのにな」
「怖いこと言わないでよ!」
アクアは想像していたそうな顔をしたが、アクアはどうせ再生するだろう……
「ところで、あなたたちは?」
チックがテットへ今までの話をしている間、我は釣りを楽しんでいた。餌が無くても食いついて楽しいからだ




