ランダムではなかった
アクアが真っ先に前の階に戻る
すると、前の階が水没していた
「がぼがぼ!?」
アクアはすぐに階段を降りると、「げほげほ」と水を吐いた
「前の階まで水没しているだと? そんなわけないだろう」
ノロイが階段を上り、戻ってくる
「なんか墓場になっていたぞ」
「どういう事?」
ノロイを先頭に我達も階段を上ると、確かにあたりが暗く、墓石だらけになっていた
「意味が分からないわね」
ミレがそう言って墓石に触れると、足元から腐った腕が生えてきてミレの足を掴んだ
「ぎゃーっ!」
乙女の叫びとは思えない声を上げて腕を振り払って逃げる
それを契機にどんどん腐った腕が地面から生え、腐った頭まででてきた
「きゃーっ!」
ライカもそれを見て逃げ出した
「おいっ、勝手に動くな!」
そう言ったにもかかわらずライカとミレは階段を下りて行ってしまった
「怖がりねぇ」
アクアは腐った死体に足を掴まれているが平気なようだ
死体も掴むだけで攻撃はしてこない
「あいつらを追いかけるか」
そう言って我達はノロイを先頭に階段を下りた
「どういうことだ?」
すると、下の階も墓場になっていた
「もしかしたら……最初に入った人に関係のありそうな階層になるのか?」
ノロイはそう予想した




